先日出かけることがあり、いつものもんぺとTシャツで行こうと思いつつも、ふと箪笥の引き出しを開けてみたところ、パンジャビと呼ばれるチュニックとパンツ、スカーフのセットが、目に入りました。
その日は、パンジャビで決まりでした。
パンジャビは着心地良く、活動的でありながら、チュニックの丈を長くすれば優雅さも出る、便利な便利なインドやバングラデシュの民族衣装です。
ニューデリーの友だちを訪ねたとき、生地屋さんが立ち並ぶところに連れて行ってもらい、そこで買った既製品のパンジャビです。手触りのいい木綿ですが、機械プリントの安物です。
私にはちょっとサイズが大きく、縫製も雑だったので、のちに解いて、ちょっとデザインも変えて、縫い直したものです。
セットのスカーフは、200センチ×100センチ。チュニックとパンツより細い糸で、薄く、軽く織ってあります。
このスカーフがすぐれもので、暑いときは日除けに、寒いときは広げてショールに、なにか拾ったりした時は、風呂敷にもなります。
服の模様とスカーフの模様は一緒、ボーダー柄の模様は違いますが、色を揃えてあります。
チュニックの下にはくパンツは、前後同型。ウエストでだぶつかないよう切り変えてあり、腰回りはゆったりとつくってあります。
同じ時にニューデリーで布を買い、自分で仕立てたパンジャビです。
これは木版プリントで、機械プリントの既製服より、値は張りました。
生地の模様が染め分けてあるので、使い方はつくる人のアイデア次第。どちらの模様をチュニックにしようか、ボーダー柄はどう使おうか、長く、楽しく悩んでからつくったものです。
上のパンジャビに比べてチュニックの丈が短いのは、たぶん布の大きさの関係で、これでいっぱいいっぱいだったのかもしれません。あるいは熱帯で着るのだから、短い方が涼しいという気持ちもあったかもしれません。
プノンペンに住んでいたころつくりましたから、ミシンもなくすべて手縫い、ボーダーは切り取ってこの位置に貼りつけたものです。
スカーフは、全体がからし色の濃淡で、両端のボーダー柄に、服と同じ模様が入っています。
プノンペンの市場で買った布でもパンジャビをつくったことがあります。専用のパンツは藍染のものですが、ちょっと見当たらなかったので、白いものと合わせてみました。
後ろ姿です。
これもプノンペンに住んでいた時つくりましたが、全部手縫いです。
仕事は朝7時から、12時にはいったん家に戻って昼食を取り、2時から5時までが午後の仕事でしたが、土日は休みだし、時間がたくさんあったので、今ではできないような細々した手仕事をしています。
模様は藍布をアップリケしています。
スカーフは藍のシルクローンです。
バングラデシュに行った時は、荷物を少なくしようとスカーフはたくさん持って行かなかったので、他のパンジャビのスカーフを兼用しています。
やはり藍染めのスカーフの方がよかったですね。
2 件のコメント:
毎回楽しんでおります。
近年35度が当たり前の夏になりましたが、
東南アジアやインドなど昼夜の温度差など
どのくらいあるのですか、
友人がインドの市場での匂いに驚いたとか。
昭ちゃん
熱帯って昼夜の温度差がほとんどありません。特に暑い時期は。だから、ジャガイモとか育ちにくいのですね。
市場の匂い?あははインドだけではなく、熱帯はどこもです。海魚は最近は冷凍になっていますが、川魚は生きたまま盥でひしめき合っているし、切った肉は常温で並んでいるし、鶏などは生きているから排泄もするし。排水溝もなく汚水が溜まって、香辛料もあるし(笑)。ただ、朝はそう匂いません。
市場は楽しいですよ♪何が楽しいと言って、市場をのぞくほど楽しいことはありません。匂いなんかにかまっていられなくなって、忘れてしまいます(笑)。
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