2016年9月1日木曜日

エチオピアの木枕


我が家の玄関は左右対称になっていて、扉を開けて入ると、両側に戸棚があります。
入って右側の戸棚の上には、友人のくまいさんの彫刻を真ん中にして、エチオピアの木枕などが置いてあります。
コンゴの占いの道具と見られるものもここに置いてありますが、何気なくエチオピアの木枕のことを書いた古い記事をさがそうとしたら、見つかりませんでした。
UPしたつもりでUPしていなかったようでした。


この木枕は、2013年1月の記事にちらっと出てきています。そこに、
「髷も結っていないのに、どうして首に当てる木枕を使っていたのか」
と書いてありますが、誤り、認識不足でした。

その後、エチオピアに通い詰めている友人が来たので訊いたところ、木枕を使うのは南に住む人たちの中の男性で、髷とまではいかないけれど、髪を結いあげているので、それが崩れないように、枕を首にあてて眠るのだそうです。
彼らは、家畜の放牧にも、市場にもどこにでも木枕を持って行きます。

髪を結うのはバンナ人なので、バンナの木枕の可能性が高いのですが、オロモ人やアリ人も使っているのかもしれません。聞き忘れました。


私の持っているのは、ごくごくありふれた形のものばかりですが、どれも単純で美しいものです。


木を切り倒して、よく切れない(失礼)鉈のようなもの一本で削り出し、誰もが自分の木枕は自分でつくったのです。


上から見たところ、


そして、底を見たところです。
底が、なかなかかわいい形をしています。








4 件のコメント:

kuskus さんのコメント...

こういうものに出逢うたびに、大きな岩がゴン!と頭の上に落ちてきたような
気がします。
はじめてアフリカのものを目にしたピカソも、大きな目をグリグリさせて
魅了されていったんでしょうねー。

昭ちゃん さんのコメント...

生活用具って面白いですね、
祖母も母も髪を結っていたので箱枕でした
(もっとも母は工場で働き断髪になりましたが)
子供心に箱枕が不思議でしたよ。
 韓ドラでアヒルのような木枕を見ましたが、、、。

さんのコメント...

kuskusさん
何かを付け加えたのではなくて、ぎりぎりまで引いていったようなものには、ゆるぎない力強さがあります。この枕、小さいのにすごく大きく見えます。
アフリカでも、王さまのものとかは様式化していって装飾的になりますが、庶民のものは限りなくのびやかで、いいですねぇ。

さんのコメント...

昭ちゃん
韓国の家鴨は、新郎が自分で彫って、花嫁に贈るものです。首が取り外しできるようになっていて、寝るときは首を外して、枕として寝ます。子どもができてからは枕として使わずに、飾っておきます。
これは、新郎が心を込めて花嫁だけのためにつくっているのですから、世界に一つしかない素晴らしいものなのですが、中にはへたくそなのもあります(けっこう多いかも、笑)。
韓国の骨董街や日本の骨董市でときおり見かけますが、欲しいようないいものは、高くて手が出ません。欲しくないものを見かける方が多いです(笑)。