居間の棚の掃除をしていたら、カンボジアの水入れの籠が二つ重ねてあるのを見つけました。
「あれっ、二つあったことはすっかり忘れていたなぁ」
昔書いたブログを見返しましたが、大きい水入れは一つしか出てきません。そのとき、一つはいったいどこに仕舞っていて、どこからでてきたのでしょう。
縁の始末がちょっと違いますが、ほぼ同じ大きさです。
水入れの内側の底にはおへそのような突起があります。
竹ひごをどう収めたんだろう?難しそうで、想像もつきません。
そして、外側から見た底のくぼみです。
小さい水入れの内側。
こちらは何か樹皮でも貼ったのか、細いひごの姿は見えません。
外側。
タイ、ビルマ、カンボジアなどでは、籠に漆などの樹液を塗って水を漏れなくして、水入れやコップとして使っていました。
土でつくるよりずっと軽く、アルミが使われる前の金属のように、錆びを気にする必要がありません。
塗った樹液が剥がれることもありますが、そんなときはまた塗りなおせばいいのです。
カンボジアでは水入れだけではなく、お米の測量升や手箕などにも、 目詰まりを防ぐためと、荒い仕事にも耐えるように、よく樹液を塗ります。
水入れの竹籠は、底の中心を尖らせて編むと決まっているところが、面白いと思います。
2 件のコメント:
水を運ぶって忘れていました。
家内の実家は山の中だから小川はすべての生活に密着しています。
ドラム缶風呂はバケツで20杯は入り両手に下げたバケツには
蓋を浮かせて運びました。
水がいいから普通の洗濯石鹸でも真っ白に仕上がるそうで
今は生活できる水量が有りません。
昭ちゃん
タイのたくさんの地域では雨水が一番とされています。そのため、水がめを並べて雨水をためます。カンボジアもそんな地方と、川や井戸、あるいは掘った池の水を利用する地域があります。川の水を利用する地域の、ボルネオ島やカンボジアでは水はいったん沸かして飲みますし、お茶が発達していますが、タイの雨水はそのまま飲みます。お茶のない文化というわけで、誰にでも水を出しますが、雨水は確かに美味しいですよ(^^♪
カンボジアの家は瓦葺き、タイの家は昔は草で今はトタン、雨が降ったら激しく落ちる場所にありったけのものを置いて、それに水をためていました。
ボルネオ島のサラワクの村に泊まっていたとき、川まで行くのは面倒、ドラム缶の水を使ったら申し訳ないと、雨がざあざあ降るときに水浴びしてみましたが、結構寒いものでした(笑)。
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