Oさんから、嬉しい電話がありました。
「北海道からいくらが届いたんだけど、いくら丼を食べに来ない?」
ううう、もちろん、行きます。
時間に行ったら、一番乗りでした。
お料理上手のOさんのお台所、興味津々です。石皿の上には、新鮮なクマザサが乗っています。
「庭にクマザサがあるんだ」
「そうよ、重宝してるわよ」
クマザサは北側斜面が好きで、我が家にも植えてあるけれど青息吐息、なかなか株が大きく育ちません。
クマザサの上には、ゆず味噌をかけた大根が、印判の鉢には、ショウガとミョウガの甘酢漬けにきゅうりを加えた、さっぱりした和え物が盛られました。
鬼おろしには、薄味で煮たきのこを乗せ、ほかにもごちそうがいっぱいでした。
古民家を移築したOさんの家は、すてきです。
台所は明るいけれど、居間は薄暗く、所々に置かれた、7年前に亡くなられたOさんのお連れ合いの、鉄作家Mさんのつくられた行燈が、優しい光をなげかけています。
「いいなぁ、ここやっぱりすごくいいよ。こんなに根性を入れて暮らしている人は、なかなかいないよな」
と夫。
「そぉ、普通に暮らしているだけだけど」
「あなたに家を頼む人と、なんて言うか、ちゃんと折り合いがつけられる?」
「まあ、みんな家じゅうむやみに明るくしたがるけどね。あとで、電球を変な明るい色のに変える人もいるし」
Oさんは建築家です。
Mさんの行燈は、春夏秋冬や文字をデザインしたものがあり、大きいのも小さいのも素敵です。
貼ってある和紙には、柿渋を塗ってあるとか、光をさらに温かいものにしています。
さて、みんながそろってからは、食べたり、飲んだり、話したりするのに夢中で写真はありません。
Oさん、いくら丼おいしかった、ごちそうさまでした。
3 件のコメント:
クマササの件永年の謎が解けましたー
有難うございます。
炭窯から尾根に出て縦走路を福智山900Mの山頂まで、
360度の展望が広がる筑豊の名山です。
北面全体にクマササが広がり季節には背の低いつつじが
コントラストをつけ最高でした。
どうしてこの斜面だけに? そうだったんですね。
昭ちゃん
そう日が当たらなくても、どうして北向き斜面とわかるのでしょう?それでも我が家のクマザサはなんとか南斜面で生きてきましたが、消える寸前です。
カタクリも北側斜面が好きな植物ですね。木陰でさえあれば生きることができるかと思って植えたことがありましたがダメでした。面白いですね。
植物に限らず生き物の順応性でしょーか、
エビネなどの隠花植物を数種類山から移植しました。
勿論グミの葉陰で毎年楽しませてくれましたがグミが茂り過ぎ
摘み込んだところ枯れました。
5・6年出ませんが今では日向でも咲くエビネ類になりました。
シュンランはでませんがナルコユリも健在です。
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