2017年9月15日金曜日

お手洗い仕事

今建設中の作業棟には、一階に土足のまま使えるお手洗いをつくり、二階には宿泊客のためのお手洗いをつくります。

ご近所のKさんが、
「二人暮らしなのに、うちにはお手洗いが五か所もあるの」
と苦笑されていましたが、我が家も母屋にお手洗いが二か所あるので、それが完成したら、合計四か所となり、限りなくK家に近づいてきています。

 
便器を据えつけたり、上下水道をつくったりするのは、もちろん全部夫の仕事です。


下水管の設置は、傾斜を考えたり、漏れないように接着したりと、ち密さが要求されますが、アスファルトを切ったり、土を掘ったりと、かなりの荒仕事でもあります。


水道工事も電気工事もできない私は、お手洗いのドアをつくっています。
ドアの材料は、母屋の建具の残りで、無節柾目の4メートルの杉を、3本使います。これでドアの枠が、二枚分とれます。


厚みは36ミリ、幅は75ミリにして、額縁をつくり、ドアハンドルをつける場所に、さらに横一本入れます。
ドア板は、またもや格安の野地板を使います。この野地板は相じゃくり、一坪で確か1000円を切る値段です。
とすると、ドア一枚分は、板だけだと500円以下、取りつける蝶番一つと同じくらいの値段です。


ドアには、お手洗いのサインである、ティンガティンガを取りつけるので、その額をつくります。
 

息子がプレゼントしてくれた、額縁クランプの出番が、やっときました。額縁クランプは、45度に切った材を接着して、額縁をつくる道具です。
使ってみたら、超簡単、超便利、これまで、このクランプなしでよくやってきたものでした。


一辺が短いので、いちどきには接着できないので、二度に分けて接着しました。
 

90度になっているかどうか、まったく心配せずに接着できて、楽々です。


ずれないで、ぴったりくっつきます。


次に、ティンガティンガの額を、ドアの板の一枚と接着します。


そして、板を嵌めながら枠を組むと、ドアの出来上がりです。
 

ドアを取りつけるには、蝶番やレバーハンドルが必要です。超番は、ホームセンターで買ってきました。レバーハンドルは、母屋の台所と食品庫のドア用として買ったものが、使われずに二つ残っています。
母屋では、台所はドアの必要がないし、食品庫はのれんでごまかしていて、残っているレバーハンドルはもう使わないものです。ただし、このレバーハンドルはどちらも空錠セット、つまり鍵をかけられない仕様で、お手洗い用ではないものです。

この空錠を使って、中から閂や留め金をかけることで、トイレでも使えないわけではありませんが、まだ作業棟でもドアをつくらなくてはならないところもあり、 トイレ用のものを買おうかと、さがしてみました。
母屋で使ったレバーハンドルは無印良品のもので、十年ほど前には、無印良品のネットショップで買いました。ところが、ネットでドアの部品を買う人がほとんどいないのか、売っていません。さらにさがすと、いまでは有楽町の実店舗でしか取り扱っていないということがわかりました。
東京へ行く用事があったので、有楽町のお店に寄ると、欲しいタイプのものがありました。ところが何てこと、レジで支払いしようとして、1セットが8500円に値上がりしているのを知りました。
「えぇぇ、5500円じゃないんですか?」
あぁぁ、ケチな私は、せっかく行ったというのに、一つも買わないで帰ってきてしまいました。
高いよ高い!高いなぁ。
 

ドアは二つ出来上がって、ハンドルを取りつけるばかりになりました。
空錠をつけるか、高くてもあきらめて買うか、ほかの選択肢を追求するか、なかなか答えは出ません。
欲しいと思えるようなレバーハンドルが巷にあふれていて、選り取り見取りならこう悩まなくて済むのですが、欲しいと思えるものに行き当たっていません。






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