2019年8月9日金曜日

笑いましょう

先日、I.Eさんの新居をおたずねする機会がありました。
新居とは言え、もう半年以上暮らしていらっしゃいますが、そのきれいなこと、扉のない棚がそこここにあって、いろいろなものが飾ってあるのですが、塵一つありません。
どこか、手洗い場とかに汚れがあるかもしれないと気をつけて見たのに、まぁきれい!さすが、長く食べ物屋さんをやっていらしただけのことはあります。

それに引き換え、我が家はどこもかしこも埃だらけです。
家の中に暗い場所も多く、目は細かいものまで見えていないこともあり、念入りに掃除したつもりでもゴミが落ちているとか、蜘蛛の巣が残っているとかは日常茶飯事です。

我が家ではときおり乞われて見学会を催すことがあります。
そんな見学会のときでした。その時は、30人以上来ていたか、家のあちこちに人があふれていたのですが、一度我が家に来たことがあるという男性が、
「はたきを貸してください」
と言います。向こうは覚えているかもしれませんが、一度に大勢でいらした人を覚えられるわけもなく、私にしてはほぼ初対面の人でした。
「何するんですか?」
他の人たちも聞き耳を立てています。
「蜘蛛の巣を取ります」
「蜘蛛の巣があるなら、私が取ります」
「いえ、ぼくが」
と言い張るのではたきを渡すと、彼はたくさんの人がいる前で、あちこちパタパタしていました。
私の顔は、ちょっとだけですがつぶれました。

さて、何か刺激があると、掃除も念入りになる私です。今夜お客さんがあるので、I.Eさんの家を見てきたこともあり、珍しく根本的な掃除に乗り出しました。
掃除はたいてい寝室から初めますが、お手洗い、玄関ホールと進んで、この辺りで息切れして、肝心の居間や最も汚れている台所や書斎には届かないことになります。
今日もほぼ、そんな気配が漂っています。


念入りな掃除ですから、お手洗いに飾ってあるものたちはきれいに埃を払い、棚は隅々まで拭いて、もとに収めます。


それにしても、お手洗いに生息している服部京子さんの猫たちのにこやかなこと、見ているだけで和みます。


手が(地震で)折れていても、にこやかです。


耳が(地震で)なくなっても陽気に笑っています。

さて、つい先日、ゴルフの渋野日向子さんが全英ゴルフで優勝しました。
彼女が何度も満面の笑顔を浮かべているのを見て、ゴルフには全く関心がない私でさえ、なんだかほっこりしてしまいました。

それに引き換え、お相撲の高景勝はいったいどうなっているのでしょう?
私はテレビでですが相撲観戦が好きで、大相撲の季節になるとよく観ます。あまり嫌いなお相撲さんはいませんが、高景勝は嫌いです。最初は何とも思わなかったのですが、笑わないことに気づいたからです。
そのうち、彼が笑わなくなったのは、彼のお父上が小さいころから厳しく指導して、勝負師たるもの、笑顔を見せたりするのは見苦しいと言うので、笑わなくなったと知りました。
高景勝は大関になっても優勝しても笑顔を見せることはありませんでした。
あれでは精神を病んでしまうだろうと思っていたら、身体の方が怪我をしてしまいました。もちろん、笑わないのが原因でけがをしたわけではありませんが、身体の中のどこかが、「笑わないぞ」とぴーんと張っていて固くなっていたのがプツンと切れたような気がしてなりません。
たかが相撲、笑って何が悪い。笑え、笑え!
他人事ですが、高景勝はもう笑えない身体になってしまっているのではないかと、痛々しい気持ちがしてしまいます。

「破顔一笑」とか、「笑う門には福来る」とかという言葉があります。最近の研究ではよく笑う人は健康で長生きしているそうです。
やっぱり笑わなくっちゃ。






6 件のコメント:

af さんのコメント...

蜘蛛の巣事件、確かあのときですね。
そうなんですね…落日荘は観た人すべての人にとって、大切にしたい場所になっちゃうんだと思います。

さんのコメント...

aakemifujimaさん
蜘蛛の巣は光のあたり具合によって見えなかったりします。だから最近はライトで照らしながら掃除しています(笑)。
でも、昨日も掃除していて、「蜘蛛の巣は全部取ったぞ」と振り返ると、巣もあれば蜘蛛がこっそり隠れていたりもしいました(笑)、「いたちごっこ」ではなくて「蜘蛛ごっこです。
もちろん、昨日も掃除は階段の踊り場あたりで力尽きました(笑)。
いままで、サッシのレールの中まで塵一つない家は、古い友人H.Kさんの家一軒だけしか見たことがありません。でも、I.Eさんちも、見なかったけどなかったかも(笑)。

hiyoco さんのコメント...

人の家のクモの巣を払うなんて、身近な人ならまだしも、ほとんど面識のない人がやることではないですね。「きれいにしてあげた」と満足してるのかな?いろんな人がいますね。
今年は玄関前の松の木に盛大にジョロウグモが何匹も網を張って、さすがに見苦しいと思いつつ、せっかく張ったのに取るのはかわいそうな気もして、半分取ったところでやめてしまいました。別に殺すわけじゃないからいいと思うのですが。
今朝、うちの中で子グモたちが誕生していまして、どうしたものか~(笑)。

さんのコメント...

hiyocoさん
もうジョロウグモですか!こちらではまだ見ません。
akemifujimaさんの言うように、はたきを借りた人はお手伝いしてあげたいという気持ちだったかもしれませんが、失礼ですよね。私だったら見て見ぬふりをします。
ときどき、他人の家に行って、なんとなく雑草を抜いてしまうことがありますが(見ると抜きたくなる)、気がつかれないように抜きます。だって、見られたら、「手入れが行き届かないと思われてる」と考えて、顔が潰れる思いをする人がいるかもしれませんから(笑)。

hiyoco さんのコメント...

ジョロウグモではなくてアシダカグモです。昨日の夜子グモたちは解散して大変なことになりました。
見て見ぬふりが基本ですよね!私もお客さんがうちに来て掃除を始めたら恥ずかしいです。

さんのコメント...

hiyocoさん
蜘蛛はいろいろいるけれど、ほぼ何だかわかりません(笑)。
今朝軒先でセミを捕まえた丸っこいクモは、窓から見えないなと思ったら、軒の奥深くまでセミを運んでいました。どうやって?
アシダカグモもいるようですが、別のもいるので、ちょっと図鑑をのぞいてみましたが、すぐにギブアップしました。