ネットで紹介されていた中国の籠です。
籠は同じような形のものを持っているのだけれど、この編んだ袋が、なんとも魅力的です。太い紐状になったところを見ると、棒針編みのメリヤス編みの表目を「わ」にして紐にしたような編み目になっています。
8本寄せて編んだ紐(縄)を4本ずつに分けてしばらく編み、それをもとの紐のまま結び合わせて網状にし、最後にまた一つに束ねています。
中国のものならば、材料は麻のたぐいでしょうか。
紐入れの籠をのぞくと、古いジュートの紐があったので、私も編んでみることにしました。ただ、8本で太い紐状に編んだことがないので、出来上がりの長さの何倍くらい材料を用意すればいいのかわかりません。ジュートを今後使う予定もないし、途中で足りなくなると始末に負えないので、約5メートルとたっぷりの長さで用意しました。
この編み方が載っているかと「結び」や「マクラメ」の本を見てみましたが、うまく見つけられません。
『KNOTS』にはそれらしい絵もありましたが、絵を見ただけでは編み方がよくわかりません。
子どものころ(妹たちが子どものころ?)ビニール紐で編んで、腕輪をつくっていた「卍編み」で試しに編んでみました。ところが、材料が横に広がって太くなり、なかなか所定の長さに編めそうもありません。
これではとても続けられない、全部解いてやり直しです。
「四つ編みでも、うまくいくかしら?」
四つ編みでも立体的になるかとやってみましたが、あちこち引っ張ってみても平らなまま、これも美しくないので解きました。
「どうしよう?」
諦めそうになりましたが、今はネットがあることを思い出し、ネットで検索してみました。
「編む」ではまったく見つかりませんでしたが、もしかしてと「組む」で検索すると見つかりました。そうだった、平らなものは「編む」ですが、立体的なものは「組む」だったのです。
動画を見て組み方を頭に叩き込み、まず8本で、材料の中央あたりに「杉綾8本組み」を25センチばかりつくります。
必ず右から組んで左で終わるようにしておけば、途中やめしたときも、再開するときに迷いません。
「編む」ではまったく見つかりませんでしたが、もしかしてと「組む」で検索すると見つかりました。そうだった、平らなものは「編む」ですが、立体的なものは「組む」だったのです。
動画を見て組み方を頭に叩き込み、まず8本で、材料の中央あたりに「杉綾8本組み」を25センチばかりつくります。
必ず右から組んで左で終わるようにしておけば、途中やめしたときも、再開するときに迷いません。
「よしよし!」
嬉しいことにイメージ通りに組めています。
面倒なのは、どの組み方でも同じですが、組むための台がないので、長い材料がいちいちもつれることです。ジュートは輪ゴムで留めているのですが、4回ほど組んだら、もつれたジュートをくぐらせて解かなくては、こんがらがってしまいます。
組み終わり、違う組み方との境目を別糸で結ぶには、バンコクで暮らしていたとき、友人に誘われて習ったマクラメが役に立ちました。巻く前に、巻き終わりの方に「わ」を出しておいて、巻き終わった糸端をその「わ」に通し、巻きはじめの方に出しておいた糸端を強く引っ張ると、端が巻いた紐の下に引き込まれるので、十分引き込んでおいてから両端を切れば、結び目がない仕上がりになります。お手本には結び目が見えている、ちょっといい気分です。
ここから、8本の紐を2つに分けて、「杉綾4本組み」で2本組みます。
「杉綾8本組み」で組み終わった先を「杉綾4本組み」で2本組み終わったら、「8本組み」の反対側も同様に、「杉綾4本組み」で2本組みます。
ここいらで、用意した紐が長すぎたことがわかりましたが、今切るより、最後まで組んでから切ることにします。
次は、網(袋)の部分です。
お手本ではどう結んでいるかよく見えませんが、同じ結び方でなくてもいいけれど、よい結び方がないかと、
『結び方手帖』を見てみました。
次は、網(袋)の部分です。
お手本ではどう結んでいるかよく見えませんが、同じ結び方でなくてもいいけれど、よい結び方がないかと、
『結び方手帖』を見てみました。
いろいろな結び方があって目移りするほどでしたが、上の写真のどちらかで結ぶことに、そして最終的に上の結び方で結ぶことにしました。
ただ堅結びにするより、ずっと素敵です。
さて、お手本は網の部分を3段結んだら、ばらけた材料を全部まとめて、また1本の紐状に組んでいます。
このくらいの網でいいかどうか、仮りに結んで、ブータンの弁当籠を入れてみました。
ただ堅結びにするより、ずっと素敵です。
さて、お手本は網の部分を3段結んだら、ばらけた材料を全部まとめて、また1本の紐状に組んでいます。
このくらいの網でいいかどうか、仮りに結んで、ブータンの弁当籠を入れてみました。
直径20センチの籠は、ちょっときつい感じがしますがまあまあ、悪くありません。直径15センチの籠はゆうゆう、もう一段結ぶかどうか迷っていましたが、3段でいくことにします。
網の部分の下で、材料をまとめて別糸で結わいたあと、全部で16本になった紐を2本どりにして、また「杉綾8本組み」で組みました。
余った材料を切って出来上がりです。
出来上がりの良し悪しは別として、「杉綾8本組み」や「杉綾4本組み」をやってみることができただけで、つくった甲斐がありました。
紐をもっと短く切っていたら、もっと短時間でできたはずですがこれも勉強のうちです。ジュートではなく、もっと素敵な材料で編んだら、もっと素敵だったことでしょう。
出来上がりの良し悪しは別として、「杉綾8本組み」や「杉綾4本組み」をやってみることができただけで、つくった甲斐がありました。
紐をもっと短く切っていたら、もっと短時間でできたはずですがこれも勉強のうちです。ジュートではなく、もっと素敵な材料で編んだら、もっと素敵だったことでしょう。
あとで気づきましたが、『結び方手帖』には、「杉綾8本組み」も「杉綾4本組み」も載っていました。しかし、ネット動画があってよかった、この絵を見ただけでは、組めたかどうか、ちょっと疑問です。
追記:
UPしてから数時間後、車を走らせていて、突然間違いに気づきました。
材料を「サイザル」と書いてしまったけれど、サイザルじゃない、「ジュート」でした。
UPしてから数時間後、車を走らせていて、突然間違いに気づきました。
材料を「サイザル」と書いてしまったけれど、サイザルじゃない、「ジュート」でした。
すでに、サイザルは消してジュートに替えましたが、失礼しました。
他にも、思い込みの間違いがあるかもしれませんが、今後は気をつけたいと思います。サイザルは主に東アフリカで栽培されている繊維、ジュートは南アジアで栽培されている繊維です。
他にも、思い込みの間違いがあるかもしれませんが、今後は気をつけたいと思います。サイザルは主に東アフリカで栽培されている繊維、ジュートは南アジアで栽培されている繊維です。
5 件のコメント:
おはようございます。
紐の前に頭がこんがらがりそうです。
かねぽんさん
あはは、特に最後写真の絵、見ているだけで頭がおかしくなりそうですね。
その昔、中国風の布を縫った紐を結んだボタンがつくりたくて、妹がどこかの本からつくり方の絵を写してくれたのですが、何個作ってもその絵を見ないと次がつくれなかったことを思い出します。
今は、ユンボの油圧ホースの交換し方、刃物の研ぎ方などなど、何でも動画で見ることができる時代、便利と言えば便利ですが、結び方組み方を発見した人はどんな人だったのか、どこからどうやって世界中に結び方が広がったのか、考えると壮大!
何にでも歴史ありですね(^^♪
友人がくれた組みひものキーホルダーが素敵で、自分でやれそうと思って本と紐を買いましたが、ひとつもできませんでしたー(苦笑)。
サイザルの紐って売っているのか探してみたら、キャットタワーの写真がいくつも出てきました。爪とぎにも耐えられる最強の麻紐なんですね!ジュートなんてひとたまりもないでしょうね。
hiyocoさん
ジュートってけば立った感じですよね。私が高校生のころは、コーヒーを入れた目の粗い麻袋のような布(ドンゴロス)に毛糸で埋め尽くすような刺繍をしてバッグに仕立てるのが流行っていました(私の周りだけだったかな?(笑)。私も赤と黒のクロスステッチで刺繍したバッグをつくって持ち歩きましたが、スカートが糸くずだらけになりました。
サイザルはケニヤの籠バッグなどの材料ですが、こちらは肩から掛けていると、服がこすれて布が傷みます(笑)。日本ではどちらも麻と言ってます。
サイザルの紐も簡単に手に入りますが、機械で綯ったものですから、味気ないことは味気ないです。サイザルはユッカの仲間で、ユッカの葉からも繊維が採れるようです。
hiyocoさん
動画ですよ、動画!
短いんだったら組みひも簡単にできますよ。絵を見て組むのは至難の業ですが。
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