2012年11月4日日曜日
犬の生活
犬は母犬、娘犬と、二匹います。
二年半ばかり前、母犬が水ばかり飲むようになり、血液検査をしていただいた結果、糖尿病と判明しました。遺伝的なもののようでした。
人間のように、身体のだるさを訴えるわけでもなく、血液検査を頻繁にするわけでもないので、犬の糖尿病の場合、判明した時にはすでに重い症状になっているのが一般的で、我が家の母犬も、血糖値は一時400くらいに上がりました。
不自然な延命はしたくないと思いましたが、インシュリンを注射する以外、生き延びる方法がないと言われました。それと知って何もしないのもかわいそうなので、以後ずっと朝夕、食事時に注射しています。
インシュリンは量が多すぎると低血糖になるので、適切な量を見つけるまで、しばらくは試行錯誤でしたが、一回に1.5単に落ち着きました。この小さなビンで、十ヶ月くらい持ちます。
犬にも人間用のインシュリンを使いますが、最近すべてペン型に変わり、この容器では生産されなくなりました。
ペン型は押しつけてノックするだけなので、たぶん注射器を使うより簡単だと思いますが、なにせ説明書を読むのが大の苦手で、おろおろしていたら、K先生が医院で使っていた、使い残しの最後のひとビンをくださいました。
これでしばらくは、以前どおりの注射器を使えますが、いずれペン型の説明書を読まなくてはなりません。
母犬が糖コントロールの餌しか食べられないようになるまで、犬たちには市販のドッグフードを食べさせていました。
しかし、糖コントロールの餌を医院から買うことにしたのを機に、娘犬と猫の餌も獣医さんのところで売られている餌に変えました。そして、一日の中で最高の幸せだったささみジャーキーのおやつもやめました。
二匹で違う餌を食べているので、それぞれ別の缶に袋ごとしまっていて、
小分けも、別々のビンです。
体重を見ながら、一日の分量を量り、それを二食とおやつに分けてやります。
母犬は体重をベストの5キログラムに保ち、娘犬は今よりもっとやせた方がいいのですが、二匹とも食欲旺盛、いつもお腹を空かせています。
しかも、食べられる量はちょっぴりなので、夫はいつも犬たちに同情していて、パン屋さんに行けば試食用のパンをポケットに忍ばせてきてやるし、ことあるごとに間食をさせます。
あぁあ、だから食事の量を増やせないという悪循環です。
母犬は昨夏、糖尿病の合併症である白内障が進んで全盲になり、一度だけ、お客さんの食べているものに気を取られて高いテラスから落ち、骨盤を複雑骨折しました。
それに懲りて、端から低いところへ飛び下りることには慎重になりましたが、それでもあまり不自由のない生活を送っていました。ところがこの秋、どうも変だと思っていたら、耳もほとんど聞こえなくなっていました。どこへ行ったか姿が見えないとき、呼んでも聞こえないのです。
こんな状態になったら、人間だと大騒ぎするところですが、犬は淡々と生活していて、散歩にもそう不自由しないのは、本当に見上げたところです。
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2 件のコメント:
哺乳動物だから人間と同じ経過と処方ですね、保険がきかないので医療費が大変でしょー
低血糖にはブドー糖ですか。
昭ちゃん
結局犬用なんて開発されず、人間用に開発されたもののおこぼれでやっているようです。そのため、人は何でもないのに、犬は(副作用で)ちょっと痒いみたいです。
血液検査は大きな機械で時間もかかるのでちょっと高いかな。獣医さんが人間用の簡易なものを試みてくれましたが、うまくいきません。インシュリンは安いですよ。2000円くらいで10ヶ月持ちますから。ただ、ペン型になって割高になるみたいです。
高いのは餌で、糖コントロールは3キロで5000円、一ヶ月しか持ちません。それ以前は、18キロで4500円の餌を食べさせていました(笑)。もともと息子の犬でしたが、今は家の犬です。
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