ガーナ北部、ボルガタンガの草籠です。
中部、クマシの市場では積み上げて売っていました。
大きいので、それに見合ったものを入れたくなります。とくに市場に買い出しに行く時は、この籠なしでは行けないほどでした。
野菜や果物なんでも入ります。
ところが、重いものを入れると、持ち手がすぐ抜けてしまいます。
縁も、すっぽり抜けてしまいます。
籠としての強度がない、できそこないの籠なのです。市場であたりを見回しても、壊れていない籠を持っている人はいないくらい、すぐ壊れてしまいます。
だからと言って、草籠は役立たずではありません。
持ち手は気にしないで、頭に乗せて運べばいいのです。
それでもガーナ人でない私が、頭で運べるわけがありません。いくつもいくつもの籠をダメにしてしまいました。
それにしても無用の長物、よく今まで半世紀近く残っていたものです。
何故、壊れていない籠が家にあったのか?
当時は段ボールもありませんし、緩衝材もありませんでした。 きっとガーナを去るときに、壊れやすい引っ越し荷物を入れるために、緩衝材として使ったものだと思います。
外はすっかり褪せていますが、中には色も残っています。
数年前から日本でも、これとよく似た形の
ガーナの草籠や、お隣のブルギナファソの草籠を見かけるようになりました。
こんなに大きくはないし、持ち手や縁も山羊の皮を巻くなどして、すぐ壊れないよう、改良されているようです。地球が狭くなりました。
2 件のコメント:
出来損ないたぁ言っても、この編み込みはすごいですね。僕の友達のS嬢はお出かけの友に必ずブルキナの籠を提げて行くので、よくまじまじと見させて貰ってます。
僕は何かと竹製の買い物かご(サザエさんが提げていそうなあれです)を重宝しているのですが、時々、指先を切ったり爪に刺さったり、持ち主を流血させる狂暴なかごなのでちょっと閉口しています。余談でした。チーン…
topcatさん
確かに竹の籠は形が固定されていますから、角は引っ掛かるし、角が擦れてくるし、立てて置かないで寝かせると中のものをぶちまけたりして、とくに電車に乗る時は要注意でした。
で、ものすごく久しぶりにバナナの繊維でできた小さな籠を買ってみたら便利便利。ずっとショルダーバック派で、肩にかけてはファスナーを開けたり閉めたりしていたのですが、その手間がない!小さいところに順序よく収める手間も要らずざっくり入れて、欲しいものがあるときは上からのぞく。
サイザルの籠も持っているのですが、大きさ、深さ、固さなど微妙な違いが使いやすさを決定しますね。
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