「楽しいときをありがとう」
と感謝しつつ、これで、エピローグとしたいと思います。
以前、アンとイエンスが我が家に来たとき、私が、
「さて、今日のご飯は何にしようかなぁ」
などと言って、適当につくっていたら、アンが、
「私にはそんなことできないわ。滞在期間全部の計画をしっかり立てておかないと、心配」
と言ったことがありました。
今回の滞在は長かったので、私も料理は手伝うからとあらかじめ提案していたのですが、提案は却下され、訪問先の予定同様、すべての献立も到着前から決まっていたようでした。
日によって、アンは、
「今日は、私はお留守番」
と言って、ご飯づくりの方を優先したこともありました。
そして、後片づけはともかく、料理中の台所はアンの聖域となり、足を踏み入れることもできませんでした。
アンとイエンスは朝食と夕食だけ摂ります。私たちは昼食と夕食だけですから、どちらも一日に二食、不都合なく刷り合わせられます。
昼食を摂らないと、一日はかなり有効に使えます。もっとも、私たちの昼食は11時ごろなので、午後は長いのですが。
さて、そのアンの料理の数々を紹介します。
まずはヴェトナムのチャイヨー。
アンのたれはヌクマムにニンニクを効かせたものだったのに、今回はヌクマムを使っていないたれを考案していて、これがとっても美味でした。
チャイヨーのあとは、ラタトゥイユ、子牛の煮込み、ワイルドライスでした。
ワイルドライスを食べたのは、久しぶりです。
別の日の前菜です。
エンダイブ、小エビ、イクラ、メロン、アボカド、ディルなど。
もしかして、リンゴも入っていたかな?
続くメインディッシュは、鮭です。
ジャガイモは、イエンスの好きな、ねっとりしたジャガイモです。
また別の日は、ガチョウのグリルです。
そして、これはソース(?)。
ガチョウには、きのこが乗っています。
右の方に見える塊はチーズで、ライ麦パンと一緒に食べます。
コペンハーゲンで一番古いレストランで、たっぷりとした昼食を食べた日の、軽い夕食の日でした。
「お昼が重かったから、軽くね」
運ばれたお皿には、レタスと炒めたクルミが乗っていて、
それにサラダを盛って食べます。
いやはや、いつも感心する盛りつけの美しさです。
アンの料理はデンマーク料理ではなく、フランス料理でもなく、アンのオリジナルです。
入っていたのは何だったんだろう?忘れてしまいました。
これは確か、生鮮市場のフランス食材屋のパテです。
パプリカ、トマト、リンゴ、チーズ、オリーブ、そしてバジルのサラダ。
そして、
この日のメインディッシュも魚でした。
淡白な魚は、松の実やディルで、味に奥行きが出ます。
そして、最後の日の遅い朝食も、前夜に続いて、お腹にもたれないようにと魚中心です。
酢漬けのニシン(へリング)をライ麦パンに乗せて食べるという、デンマークの代表的な料理です。
木のサラダサーバーが添えてあるのは、ビーツとにんじんとパセリのサラダです。
タルタルソースがかかっているのは、アボカド、エンダイブ、アスパラガスを敷き詰めた上に小エビがたっぷり乗って、その上にイクラが乗っているという、夫の泣いて喜ぶ料理でした。
さて、アンが食材を調達する、生鮮食品市場には、一度だけお伴しました。
これがその、フランス食材屋さん。
パテが各種、他にもフランスの食材が各種並んでいました。このくらいと注文すると、放射状に切り分けてくれます。
スーパーマーケットには、ドイツ、オランダなど他の国からの野菜も多い中、生鮮食品市場には、デンマーク産の野菜や果物が並んでいるそうでした。
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