昨日の朝、作業に取り掛かろうとしていたとき、やまもとさんから電話がありました。
「facebookで見たんだけれど、何か手伝える?」
わぁ、渡りに船でした。
というのは、私はその日は9時半から歯医者さんの6ヶ月定期検診の予約があり、その間作業が中断するはずでした。
二つのチェーンブロックを、東西で同時に操作するので、どうしても二人は必要なのです。
ここまで上げたあと、歯医者さんに向かう私は、やまもとさんと交代しました。
交代して、私が出かけるまでにも、大梁はどんどんあがって行きます。
約一時間ほど留守して、歯医者さんから帰ってみると、
なんと、東の柱は、もう天秤梁が差し込まれていました。
そして、西の柱も、今まさに差し込まれようという、最後の仕事をしていました。
天秤梁の下に、あらかじめ鉄板を差し込んでいるので、天秤梁に紐をつけて引っ張ると、先が下に落ちずに反対側に到達するのです。
西側も、コンクリート柱と天秤梁、天秤梁と大梁ががっちりと組みこまれました。これで、大梁はびくともしません。コンクリート柱と天秤梁の間には、免震板も挟み込んでいます。
雨除けのブルーシートは、大梁を雨ざらしにしないため、屋根を架けるまでははずしません。
もう、大梁の上に乗っても安全ということで、夫とやまもとさんとで乗ってみました。
苦節(?)五年、誰もやったことのない作業が、山を越えました。
天井が高くて柱のない、4メートルの長さの材木を自由に扱える空間、しかも二人だけでつくれる空間をと、夫が考えた方法でしたが、高いコンクリート柱が精度よくつくれるかどうか、組み上げると1トン以上になる大梁は、実際にチェーンブロックで二人だけで上げられるかどうかなどなど、いろいろ気懸りもありましたが、とうとうできたのです。
地中でつながっているとはいえ、離れて立てたコンクリート柱の精度も申し分ありません。
鉄筋を包み込みながら、垂直水平につくった型枠に流し込んだコンクリートは、地上7メートルの地点でも5ミリ以下の誤差しかありませんでした。
天秤梁を差し込んだコンクリートの穴に、登り梁がぴったり収まるようつくってあるのですが、四ヶ所とも、登り梁を受ける刻みが、ど真ん中に来ていました。
「パーフェクト!」
今朝は、夫はプレカット屋さんに渡す図面を最終チェックしています。
長い間お世話になった足場や重い仕事に協力してくれたチェーンブロックは、役目を終えたので、いよいよ取り外します。
コンクリート工事が第一幕、大梁を上げるまでが第二幕でした。
そして第三幕が上がろうとしています。
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