2017年6月4日日曜日

謎は解けないけれど


まことさんにいただいた糸巻きは、鈴竹でできています。


タイの本、『Museum of Folk-Culture』(1988)の中に、似たような籠を糸を巻くのに使っている写真を見つけました。

この本は、ソフトカバーでカラー写真もありませんが、『THAI FORMS』のような、どちらかと言えば外国人向けの豪華本ではなく、純粋に生活道具に魅せられて、やむにやまれずつくったような本で、博物館「ムアン・ボラン(古い町)」の収蔵品と、あとは複数の民俗学者などの写した写真や、収集品を寄せ集めています。


これが、似た道具を使っている写真です。
たった一枚の写真からは、いったいどうやって使ったものか、ちょっとわかりません。また、タイでの使い方と日本の東北地方での使い方が似ているかどうかもわかりません。
キャプションを読んでも、「グアグという名の織りものの道具。スコータイ近郊の少数民族の村で」と書いてあるだけで、使い方の説明はありません。

後ろの方に、なぜかマイクを持ってインタビューしている女性が写っているので、何かの取材で、手前のおばあちゃんは、写真を撮るために、とりあえず、何かしている仕草をしてくれと頼まれて、これから糸巻きを差し込もうとしている、つまりあまり意味のない写真かもしれません。

私も、同じような籠を、タイのどこかの村で実際に見たことがあったような気もしますが、はっきり覚えていません。


もう一枚写真があって、竹籠の編み目をココヤシに穴を開けたものを綴じつけて、補強しているのがわかります。
この穴に、棒を突っ込んだのでしょう。


さて、日本の籠は、どこにもあまり使用感が残っていません。


まだまだ、どう使ったか、謎のままです。







2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

花巻歴史民俗資料館に同じような籠が展示してあるようです。これは行くしかないのでは~(笑)。
https://blogs.yahoo.co.jp/shigeaki0430/54884340.html

さんのコメント...

hiyocoさ~ん
ありがとう。行くしかないですね(笑)。
この写真の中にも、直接糸を巻いたものがあります。私も糸を巻いたのも見たことがあるのですが、売っていたおじさんが、確か「こうやって使うんじゃないんだけどね」と言っていたような。
この写真には、「機織りにするまで麻糸を巻き付けて乾燥させた糸巻き籠です」書いてあるので、そのあたりがヒントかもしれません。
面白そう!絶対に行って見ます(^^♪花巻も遠野もまだ行ったことがありません。