よく通る道に、いつも植木の手入れが行き届いている家があります。
手入れが行き届いている家はほかにもいっぱいあるのですが、そんな家だって、季節によっては新芽がちょこっと伸びて、生け垣の形が崩れたりしています。
ところがこの家は、
「剪定の極限とはどんなものか」
を、実験しているような切り方をしているのです。
丸く刈り込んだ木は、枝が見え見えです。
こんな姿にしたいけれど、ちょっと大きくなり過ぎたので、思い切って切ったのかもしれません。
確かに、ある程度大きくなった庭木は、形を整えるのは簡単でも、いつまでも同じ大きさを保つのは、難しいものです。
それにしても、この家の植木は、いつ見ても骨が目立っている感じが、ないでもありません。
この丸く剪定した木も、以前はもう少しこんもりしていましたが、あるとき中を空かせて、風通りをよくしたのか、向こうが透けて見えるようになりました。
その向こうの木は、切られ過ぎてちょっと元気がなくなっているようにも見えますが、どうなのでしょう?
極めつけはこのモチノキの生け垣です。
モチノキは、常緑で形が取りやすく丈夫、このあたりの生け垣の代表的な樹種ですが、薄く刈り込んだ家でも、せいぜい厚み30センチくらい、普通厚みは6、70センチあります。
ところがどうでしょう、これは15センチあるかないかです。
横から見たらこんな感じ、手前に見えるモチノキの垣根も、やはり厚さ15センチくらいです。
通るたびに、
「よくやるなぁ!」
と必ず見てしまいます。
ところで、手入れしている人物はどんな方でしょう?
植木がとてもお好きなのか、あるいは植木をいじめるのがお好きなのか、密かに垣間見て、それを推理したいと思っているのですが、こう頻繁に手が入っているというのに、一度も手入れしているお姿を、お見かけしたたことがありません。
4 件のコメント:
この方は木じゃなくて壁だと思っているんでしょうね。じゃないとこんな風に切れないでしょう。夜な夜な切ってるんでしょうか?
hiyocoさん
アンビリーバボーでしょう?
おじいさんか、はたまたおじさんか(絶対男だと思う!)、何を考えているのか、訊いてみたい気もします(笑)。
hiyokoさんと同じ事が脳裏をよぎりました^^
きっと夜な夜な皆が寝静まった丑三つ時、ぎ~ぎ~と切っているのです(笑)
木を切る(刈り込む)?その行為が重要なのかしら?
見た目は気にしない^^
あかずきんさん
このあたり、松を入り口の上に、ずずっと横に伸ばしたり、一本の楓で、幅3mもあるような屏風をつくったりと、庭の手入れ自慢の方がたくさんいらっしゃいます。でも木は生き物ですから、それを知って付き合っていると思うのですが、この人は木を何だと思っているのでしょう?ちょっと傾いだりする木もあると思うのに、すべて収めたい範囲に収めて、あとは伸びる間もなく切られて(笑)。
きっと潔癖な方なのでしょうね。枝一本無駄に出ているのが許せないという。よく見ると道路と境目の狭いところにも草が生えていませんね。除草剤を撒いた形跡もないし。たしか、庭もきれいに片付いていました。きっと、勤勉な方でもあるのでしょう。草も出る暇がないくらい。
まぁ、花は植えているんだけど、そこいらじゅうが散らかっていたり、自分の家の前なのに、道路わきの草は放って置いたり、すぐに除草剤を撒いてしまう人より、許せます(笑)。
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