2020年12月11日金曜日

土のお鍋



タジン鍋は、しばらく使っていませんでした。



というのも、蓋の裏が黒ずんできていたからです。
融点の低い温度で焼いた陶器からは、とくに酸と反応して鉛が溶け出すというのが頭にあって、ちょっと敬遠していました。


でも、忙しいときは、弱火で放って置けて、肉も野菜もおいしくなるタジンの魅力は捨てがたい。蓋だけが問題だから、まっ、いいかと使っていたら、
「ぱりん」
と小さな音がして、ひびが入ってしまいました。料理中、割れ目から煮汁が少しずつ染み出してきたものの、なんとかでき上がるまでもってくれましたが、もう使えそうにありません。
それとも、おかゆを焚いたら、糊が目に詰まって使えるでしょうか?



裏が素焼きの土のお鍋は、火にかけるとき底が乾いていることが大切です。
手前のは柳川鍋、浅くできているのでどうしても吹きこぼれてしまい、底が濡れてしまうせいか、2つあったのに1つはずっと昔に割れてしまいました。
しかし、タジン鍋は、吹きこぼれたわけではありません。中の温度と底の温度のバランスが崩れたのでしょうか、残念でした。


ところで、柳川をつくるときは、もう何年も柳川鍋ではなくて大きい黒鍋を使っています。これだと吹きこぼれないし、二人分一度につくれます。
うちの柳川?ドジョウなんて最近は使ったことがない、豚肉とごぼう、豚肉と玉ねぎ、それにしらたき入りもあり、卵でとじれば何でも柳川です。


黒鍋の中はひびだらけですが、縁が厚くできているせいか、これまで割れずにもっています。しかし、黒鍋も馴染んだ頃にぱかっと割れることもあるようなので、油断はできません。


黒鍋は、やったことはありませんが肉を焼いたりもできるそう、蓋も高いのでタジン鍋の代用としても使えそうですが、ちょっと怖い!
さて、気に入っていたこのお鍋がだめとなると、別のタジン鍋が欲しくなりますが、日本製のタジン鍋は鉛の心配もなさそうですが、なんとなくしっくりきません。
モロッコ製がいいのですが、全然売っていません。でも、ヤフーオークションでフランス老舗のタジン鍋を見つけました。今日あたり届きそうです。








 

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