2009年12月16日水曜日
台所道具 蒸し器編
壷のようなお鍋と、籠の組み合わせ。これは、タイの北部・東北部の主食であるもち米を蒸かす蒸し器です。農家では、朝まとめて蒸かしておいて、昼、夜は冷たくなったもち米を食べます。
1980年から使っています。お鍋は初代ですが、籠は3代目か4代目です。
カオニヤオというタイのもち米、ナツメや松の実を入れた韓国のおこわ、肉や筍を入れた中国のおこわ、赤飯などなど、何度これで蒸かしたことでしょうか。
上が乾き、下が水っぽくなるので、蒸かしている途中で籠を持ち上げ、籠の耳を持ってぽ~んと中の米をひっくり返します。
でも、和蒸篭を手に入れたので、最近はこちらを使うことが多くなりました。タイの蒸篭は和蒸篭の原型であると、和蒸篭をつくってくださった大川さんが仰っていました。
蓋は、骨董市で買ったものです。杉に、漆をかけているのでしょうか。蓋の裏は木の色です。
これもタイの蒸し器です。中華風というのでしょうか。タイやカンボジアの大衆食堂では、朝食時に、よくこの蒸篭の大きいもの、直径が80センチもあるようなものを何段も重ねて、シュウマイや肉まんなどを店先で蒸かしていました。
蒸し器には、大きな穴が開けてあります。洗い易いし、お手軽で、今でもよく使います。
といいながら、中華蒸篭も使っています。いろいろあると収納に困るのですが、竹の蒸篭のいい匂いも捨て難いものがあり、こちらの出番の方が多くなりました。
これは、モロッコのクスクスを蒸かすお鍋です。下のお鍋でスープを煮ながら、上の蒸し器でクスクスを蒸かします。
上から見ると、こんな感じに穴が開いています。
以前はよく使っていましたが、最近ではスープはもっと大きい厚手のお鍋で煮て、クスクスはインスタントのものを使って、フライパンで料理することが多くなりました。
なんでも、お手軽に、お手軽にです。
モロッコと言えば、タジンも一種の蒸し器です。このところ、日本ではタジンは大ブレイクで、すっかり有名になってしまいました。
時々、塩コショウした肉と野菜を入れ、オイルも水を入れず、最初から弱火で1時間くらい蒸し、タジンを楽しんでいます。
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