萬年糊です。
萬年糊は、大正3年6月18日に、東京教育品研究會から、「右審査ノ結果粘着處良クシテ、腐敗處ナク學校生徒用トシテ通常ナルモノト認ム」という鑑定書を取得、それをラベルにして貼っています。
底には、「1915」のエンボスがあります。
1915年は大正4年ですから、鑑定書を取得してから、生産をはじめたようです。
これは、ツルギ糊です。
萬年糊は、糊ビンとしては珍しい形をしていますが、ツルギ糊は、糊ビンの定型を踏襲しています。
糊ビンには、家庭染料ビンのように胴にエンボスがありません。底にエンボスがあるものもありますが、無いものも多い。蓋は錆びてなくなってしまいがちなので、ハケ(昔のゴミ捨て場)から掘り出して、一目で糊ビンとはわかっても、どのメーカーのものか、わかりにくいところがあります。
戦後のブリキが不足していた時代には、蓋には缶詰の缶などがよく再利用されました。
これは再利用ではないらしい。まだブリキが手に入りやすかった戦前のよい時代につくられたのでしょうか?
萬年糊のビンは、口(縁)は切りっぱなしです。
0 件のコメント:
コメントを投稿