2023年3月20日月曜日

豪徳寺の招福猫児


骨董市で、玩古さんの親父さんの店に、久しぶりに招き猫が3、4匹並んでいました。
常滑系のいわゆる大衆食堂の看板猫でしたが、中に1匹豪徳寺の猫がいました。しかも前垂れをした猫です。
背中(お尻)に、昭和54年12月と、持ち主の記載がありました。昭和54年(1979年)に授与された豪徳寺の招福猫児が、まだ前垂れをしていたのは私にとっては、ちょっとした発見でした。というのは、豪徳寺での招き猫の授与がいつ頃からはじまったのかは不明ですが、なんとなく、戦後には前垂れなしの招き猫が授与されているような気がしていたからでした。

豪徳寺は、まねきねこ発祥の地を謳っていて、物語もあります。しかし、じつは豪徳寺周辺では招き猫をつくってなくて、古くは今戸で、そして常滑でつくり、今は多治見でつくっているようです。


豪徳寺の招き猫には右手を挙げるという約束があり、それはずっと守り継がれています。


我が家で棲息している招福猫児たちです(黒猫は古作の復刻版)。
後列の真ん中の猫は、前垂れをつけてないのですが、写真に撮ると微かに前垂れが感じられて、面白いなと思いました。


以前、招福猫児のお顔は、今ではプリントシールが貼ってあるとの情報をいただいたことがありました。需要が増えれば生産が追いつかないということなのでしょう。





 

6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

写真の招き猫は、昔、祖父母が多治見の工場で作っていました。
今でも置いてあるなんてとても嬉しく、懐かしい気持ちになりました。ありがとうございます😊

さんのコメント...

匿名さん
貴重な情報をありがとうございました。
昔っていつ頃なんだろう?今ではもう多治見では作っていないのかしらん?
いろいろな疑問がわいてきて想像して楽しんでいます。
招き猫にも、作っていた人たちにも歴史ありですね。
コメントありがとうございました。

匿名 さんのコメント...

27年ほど前に祖父が病気で倒れてしまい、それからは工場も閉めてしまいました。多治見の音羽町というところに工場があり、招き猫をつくっていました。

祖父が出来上がった猫の型に塗料を吹きつけ、祖母が顔や模様を描いていました。
小さいものは2センチくらいの大きさからあり、全て手書きで描いていました。
幼かった私に祖母は何も描いていない猫を渡してくれ、隣りで祖母の真似をして描いていたのを今でも覚えています。

当時は、さんまさんが出ているテレビのセットでも使われているのを教えてもらいました。

祖父母と、去年に母も他界していますが、
数匹の猫たちは今も実家に飾ってあります🐈

返信ありがとうございました。

さんのコメント...

匿名さん
こちらこそありがとうございました。
1990年代に工場を閉められたのですね。
多治見では目がガラスの招き猫もつくられていました(http://koharu2009.blogspot.com/2015/12/blog-post_7.html)。
ご祖父母の招き猫を持っていらっしゃる方なんて、とても珍しく、幸せな方、どうぞいつまでも大切にしてあげてください。

くみ さんのコメント...

目がガラスの招き猫は初めて見ました。サイトありがとうございます。
子供にも受け継いで、大切にしていきたいと思います。

祖母の招き猫の投稿を見た時はほっこりした気持ちになりました。
ありがとうございました😊
春さんにも幸せがたくさんありますように…。

さんのコメント...

匿名さん改めくみさん
招き猫は、何もしていないようで、確かに幸せやら、人やら、招き猫やらを招いてくれています。
ご家族のつくられた招き猫は、ほんと格別ですね。
私も、亡き父の友人がつくった招き猫、妹がつくった招き猫、息子がつくった招き猫なども持っています。みんなかわいいです。