2010年4月15日木曜日
おもちゃの蛇
かえるが鳴きはじめました。かえるが出てきたとなると、そろそろ蛇も冬眠から目覚めることでしょう。このあたりでよく見かけるのは、青大将、シマヘビ、ヤマカカシなどです。沢沿いにいるマムシはもちろん、どんな蛇にも、あまり会いたくはありません。
本当の蛇はちょっと苦手ですが、おもちゃの蛇は、怖くありません。右はタイのもの、左はフィリピンのものです。
ところが、これまで、これは蛇のおもちゃと思い込んでいましたが、最近タイの、『Encyclopedia of Old Folk Toys』という本の中に、おのおもちゃがノン・ドゥーン、つまり歩くいも虫として紹介されているのを見つけました。
だから、原理はまったく同じですが、フィリピンのものは蛇で、タイのものは芋虫かもしれません。もっとも、フィリピンのものも、実は芋虫かもしれませんが。
遊ぶときは、折りたたんであるしっぽを引っ張って、伸ばします。
フィリピンのものは、頭の上についているストローの切れ端を、タイのものは竹ひごを、上方向にひっぱって、吊り上げるようにします。細い糸が伸びてきますので、適当なところでその糸を緩めると、蛇が前に進みます。
裏返してみると、糸は、重石も兼ねている、土でできた滑車に巻かれています。その滑車には小さな穴が2つ開いていて、その穴にゴムを通して輪にし、左右の針金や板金でできたフックに掛けてあります。糸を引っ張るに連れて滑車が回り、ゴムに撚りがかかるので、それを床の上に置くと、もとに戻ろうとする力で、蛇がするすると前の方に進むというわけです。
どちらも露天商というか、江戸時代のぼて売り、つまり歩きながら売る人から買いました。彼らの自作だろうと思います。
こちらは、日本の蛇です。たぶん、干支の年くらいしか、売れないものでしょう。わらしべで形づくっていて、なかなかかわいい蛇です。
でも、おもちゃとして遊ぶなら、断然フィリピンの蛇の方が勝ります。こんな格好もできるし、
とぐろを巻くことだってできます。竹と、針金だけでできています。
口の中には、ちゃんと舌までついています。
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2 件のコメント:
I bought in 1998 one "ahas-ahasan" but my son destroyed it. Now I could no longer see it in the markets and festivals.
Elmer
I also bought it in 1990s.
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