2010年10月9日土曜日

セルロイドの招き猫



セルロイドの招き猫です。ずいぶん古くからいる猫も、この10年くらいの間に来た、新しい猫もいます。

セルロイドは、おもちゃ、箱、ピンポン玉などに、幅広く使われていましたが、可燃性が強いので、1960年代ころから、ほとんど使われなくなりました。
おもちゃのセルロイドの多くがそうでしたが、この招き猫も、薄い、ぺこぺこのセルロイドでできています。あまりへこんでいないのが、不思議なくらいです。
そういえば昔、ちょっとへこんだピンポン玉をお湯に浸して、中の温度を上げて空気を膨らませ、「ぺこっ」と修復させたりしたものでした。うまくいかないことの方が多かったような気がしますが。




セルロイドの招き猫は、勢ぞろいさせてみると、どれもよく似ています。
前掛けと鈴の意匠は、どれも同じようです。

でも、よく見ると、違いもあります。この白と黒の招き猫、大きさも同じで、まるで一対のようですが、白猫の足には指があり、黒猫の足はつるんとして、指がありません。別々の場所でつくられたもでしょうか。




この猫たち、左の白猫は犬顔で、右の黒猫は狸顔をしています。




どの猫もしっかりした顔つきの中で、この一匹だけはたいしたまぬけ顔でした。

小さなセルロイドの招き猫たちを、子どものころに、間近かに見かけた覚えはありません。いつの時代に、どんなところで売られていたものでしょうか?

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