2011年3月30日水曜日
ニャン太
デジカメが普及していなかった、10年ほど前まで、ちょっと歩けば、街のどこにでも、写真の現像を受けつける、小さな写真屋さんがありました。
そして、フジカラーのお店の前には、大きな招き猫のニャン太が立っていました。
あのニャン太たちは、どこへ行ってしまったのでしょうか?
根が怠け者の私は、持っている招き猫の写真を、ほとんど撮っていませんでした。
その招き猫が、今回の地震で一番被害を受けました。そうと知っていたら、せめて写真だけでも撮っておけばよかったのにと、悔やんだことでした。
ニャン太は二つ割れました。
一つはこれと同じだけれど、頭より胴の方が長い、初期のニャン太で、ポケットティッシュのイラストと同じくらいのプロポーションでした。
そして、もう一つはこれと同じ、頭と胴の長さが同じくらいの、ショートパンツにランドセルを背負っている、一年生のニャン太でした。
日本のキャラクターは、時を経ると、なぜか頭がだんだん大きくなっていくもののようで、ニャン太もその例にもれません。
これは、骨董市で見つけた、プラスティックのニャン太です。
最初は高いことを言われたのですが、一年も売れ残っていたので、もう一度声をかけてみたら、格安で売ってくれました。
もともとは、電池を入れると、点灯していたようですが、私が買ったときには電池が錆びて、危ない状態になっていました。それを取り除いて、きれいに洗ってやったのですが、今では壊れていて、どんなふうに点灯していたのか、不明です。
ソフトビニール製のニャン太です。とうとう頭の方が、胴より大きくなっています。
上野駅が改装して、正面口あたりにショッピング街ができたとき、開店したばかりの写真屋さんで見つけました。
「これ、ください」と言ったら、お姉さんが、すかさず、「売り物ではありません」と、にべもなく断ります。
「では、どうしたら手に入るの?」と聞いたら、「何かを買うと、おまけにつきます」
なあんだ。
私は、一本300円くらいのフィルムを買って、お祭りニャン太を手に入れました。
そして、クリップまでもらってしまいました。
そのクリップのニャン太は、さらに頭が大きくなっています。
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