「今年は、お米はどうしようか」
「どうしようか」
「つくろうか」
「そうだね」
昨年は、私がアキレス腱を切って入院し、労働力の半減から、後手後手になってしまった米づくりですが、今年は、原発事故による土壌汚染という難題まで、浮上してしまいました。
近視的には、3月15日、16日を除いて、放射性物質は関東地方には流れてきていませんから、空気中の放射線の値は、じょじょに減りつつあります。
やがて元通りになるかとも思いますが、太平洋上には、いぜんとして、風に乗って放射性物質が流され続けていますから、地球規模での汚染は、収まっていません。
事故の収束がまったく見えない中、迷っているあいだにも、苗をつくる時期は、どんどん迫ってきます。
今年も植えることを前提として、撰米作業に入りました。
いつもだと、ぷっくりと太ったところを、種籾として採っておくのですが、昨年はそれをしていません。ヒエが繁殖して、出来も悪かったので、目で見て、手で触って、一粒ずつより分けることにしました。
作つけ面積が五畝(150坪)ですから、一本植えだと、種籾は三千粒あればいいということになります。二本植えでも六千粒、たいした量ではありません。
コシヒカリは目視で、赤米は、一粒ずつつまんで確認しました。
撰米前の赤米と、
撰米後の赤米です。
それにしても、赤米には実が入っていない籾が多かったし、コシヒカリにはたくさんのヒエの種が混入していました。ヒエは稲とそっくりで、しかも稲より強いので、水に沈ませる方法だけで種籾を選んだら、またヒエ田にするところでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿