2013年4月14日日曜日
美しい支柱
いつも感心するのは、サヤエンドウなどの支柱を、とても美しくつくってあることです。
簡単につくってあるように見えます。
私もつくってみるまでは簡単だと思っていました。ところが、ところが、奥は深い。なかなかまっすぐ立てられないのです。
うまく写真に撮れませんでしたが、これはちょっとラインが曲がって、傾いてもいます。
手前で、つっかい棒をしているのは、風が強いとき、倒れないためでしょう。まあ、私につくらせたら、この程度、あるいはそれ以下です。
荒れ地の篠竹を使おうとすると、葛やスイカズラがその上をのたうちまわったりしていて、たいてい篠竹が曲がっています。もう、それだけでなかなか美しくつくれません。
だから、こんなに上手に支柱を立てる人は、ただ生えている篠竹を切ってくるだけでなく、まっすぐに、枝が横に伸びないよう、太く育つよう、手入れもしているのだと思われます。
フィリピンの北ルソンの支柱も素晴らしいものでした。
立体ではなくて、竹を交互にくぐらせて、ただ大きな平面に組んで立てているのです。紐類も一切いりません。
「どうして、倒れないのだろう?」
私も十年ほど前、インゲンを育てる時、一度だけやってみました。地面にしっかり刺さなくてはならないのですが、不思議に、強風にも耐えました。ただ、これも竹を選び、曲がってなくて長さの揃った竹が必要です。
このフィリピンの畑には、支柱だけでなく他にも学ぶことがあります。二、三種類混作しているので、土地を有効利用するだけでなく、表土をさらさないことで土の湿度も保っています。
自然素材を使うのはいいことですが、せっかく切りだしてきた篠竹は、一作物限りでだめになります。
せめてもう一作物に使おうと、怠け心を出すと、植物が絡んで重くなったら折れたりします。
そんなこんなで面倒になり、ついつい金属の支柱にビニール網へと、落ちぶれてしまいます。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
8 件のコメント:
onnji-です
春さんの視点がなかなか面白い、確かにきれいな支柱を見かけます。そこに耕作者の思い入れを感じることがありますね。ちょっと竹かごを編むような感覚にも似てますね。
onnji-さん
そうなんです。籠のように、織物のように、つくるんですね。
で、手が美しく美しく動く無駄のない人と、うまくできない人といる(笑)。畝だってまっすぐつくったつもりで曲がる人と、何も考えないでもまっすぐ立てられる人がいる。
でも、がっかりすることはありません。昔、鍬を持ったら無駄がないのに、金槌を持ったらへたくそな人を見たことがあります(笑)。もっとも、何でもできる人もいますが。
薪だって、適当に積んでいると崩れてきます。人生は、いろいろなところで勉強できますね。
今では、緑色のネットが大半で畑にはそれが見られます。私も、美しい支柱、網はないものかと畑を探しますがなかなか見る事はできません。先日、竹と白い凧糸で張られた網がありそれは、他のものよりは景観を壊さずよかったです。写真におさめようとしましたが、難しいこの被写体は,,,,。私も、先日友人から青桐の枝をもらい、それでアケビの蔓棚をつくる予定です。
hattoさんはアケビの蔓棚ですか。春さんの籠や家作りが面白くて入ってきたのですが、onnji-も蔓かご作りです。青桐の枝を支柱にして棚の部分を編みこむのでしょうか。
ところで春さんはいろんなものを作りますが、籠は作ったことがあるのですか。
hattoさん
ごりっぱ。
私はどんどん堕落して、今ではキュウリ用の曲がった支柱に透明なキュウリ網を張りっぱなし。「ちゃんとした畑ができるまでの仮」なんて、納得して(笑)。テイカカズラも、変なごわっとしたたぶん建設用の網を張ってやっているし。
風情のあるアケビ棚ができるといいですね♪
onnji-さん
蔓籠を編まれているのですか。いいですね!私は籠には関心があって、竹籠つくりの本も何冊も持っているのに、ひごつくりのところで挫折してしまいます(笑)。まわりに、フジ、アケビ、スイカズラ、ヤマブドウなど、蔓もいっぱいあるのに、ずっと駆除の対象だったので、いまさら愛でるのに抵抗があったりして(笑)。友人の家で、蔓で編んで、和紙を張った素敵な照明を見ました。見るのは好きですが、自分でつくるとなると、なかなかですね。
onnji-さん。デザインを思案中です。春さんのブログで研究してから製作に入りたいと思います。カゴは藤蔓で編んだものを使っており、自作の愚作にもかかわらず20年以上たつのにまだしっかりしています。
hattoさん
わっ、楽しみですね。向島百花園の萩のトンネル、素敵だけど、場所を取りますね。
コメントを投稿