お風呂の椅子と桶は、長い間拭き漆の木製のものを使ってきました。
いつ頃からか、猫のトラが毎日お風呂で水が飲みたいと要求するようになり、水を入れたまま置きっぱなしにしたのが悪かったのか、桶が水漏れするようになりました。
さて、どうしようか。
同じものはもう手に入りません。
そう高いものではありませんでしたが、誰かに頼んで漆を塗り直してもらうとなると、買った値段より高くつくかもしれません。
木の道具は悪くないのですが、正直手入れが面倒な気持ちもあります。この桶と椅子も、最初の何年かは、毎日きれいに洗って拭いて、高いところに棚をつくって干していましたが、だんだん手を抜くようになりました。今では、せいぜい椅子を斜めに立てかけて置いて水を切るくらいで、手入れが全然行き届いていません。
この色では、手入れを怠っても、どれくらい汚れているのかはっきりしないのですが、水のしみ込む白木の道具では、すぐ黒ずんでしまうに違いありません。
しばらく迷っていましたが、結局、易きに流れて、汚れの目立つ薄い色のプラスティック製の椅子と桶を買ってしまいました。
ところが、トラのなじんだ木の桶も捨てがたいだけでなく、木の椅子の方が、腰掛けたときにお尻が冷たくないことに気がつきました。
というわけで、古いお風呂道具もすぐには捨てられず、ただでさえ狭いお風呂場は、ごちゃごちゃになっています。
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