2015年8月25日火曜日

荒野の宿


デンマークの半島部の、レンビの宿に続いて、二泊した、最北の町スキャン近くの宿もなかなか素敵でした。
古い宿で、お手洗いやシャワーは共用、階段も狭くて急でしたが、荒野(ムーア、ヒース)に面したその景色は不思議な感じ、テラスに座ってくつろぐと、鳥の姿と声が、荒野からやってきます。


これは宿のパンフレット。
荒野に面して宿が二軒並んでいて、左のHjorths Hotelが泊った宿、手前には草葺き屋根の家が点々と見えます。


庭では、夕食後にボール投げに興じている人たちがいます。
夜の八時過ぎだというのに、まだ陽がさしています。

このボール遊びは、まず、基本の木の球を投げておき、そのあと一人三個(四個?)の木の球を投げて、できるだけ基本の球に近かった人が勝ちというルールではなかったかと思います。


冬に使うのか、庭にはサウナ小屋がありました。
サウナの窓に荒野が映っています。


サウナの中。


石やレンガを熱して、そこに水をかけて、蒸気を満たすのでしょう。


砂時計や眼鏡置きも、なにげにかわいいものでした。


朝の食堂はビュッフェスタイルです。


今は、緑が気持ちいい季節です。
古い建物なので、窓はペアガラスに入れ替え、大きな掃き出し窓は、内側にガラスを張って、気密性を高めていました。 


夕食には、豚肉料理も、


魚料理も、魚と肉の混じった料理もありました。
これは、サーモンにカリカリのサラミソーセージが乗った、珍しい取り合わせの料理でした。


近くに点在する、草葺き屋根の家です。
夏の間の別荘でしょうか。車が停まっていて、人の姿も見えました。


少し小ぶりの家。


どちらの家にも、古いボートを屋根にした物置がありました。
こんな物置なら、景色を損なわないどころか、家を楽しいものにしています。


風車もありました。


デンマークの伝統的な風車で、タールを塗った紙でできているようでした。





2 件のコメント:

しまとかげ さんのコメント...

茅葺屋根の家も、ボート小屋も、風車も、
とっても可愛らしいですね!
風車小屋は紙で出来ているのですか!?
素敵なお家に住みたいなあ・・・と妄想が膨らみます。

さんのコメント...

しまとかげさん
使えなくなったボートを屋根にするって、すてきな発想ですね。草葺き屋根は面白くって、とくにてっぺんのところが雨が漏らないようにするのが難しいのですが、芝土を切り取って乗せた屋根、木を十字に組んで留めた屋根など、いろいろありました。
もちろんレンガの家だから、木の家より修理して使いやすいのだと思いますが、大切にしているのが伝わってきました。
風車は、確かタールを塗った紙と聞きました。紙と言っても和紙のような強いものかもしれません。あるいは、布も使ったかもしれませんね。風が強いのでほとんどの農家は風車を持っていて、粉を挽いたりしたようです。水は井戸水ですが、昔は水汲みに行かなくてはならない家もあったようです。