2015年12月16日水曜日

キユーピーマヨネーズのビン

 
キユーピーマヨネーズの古いビンを見つけました。


キユーピーの、発売当初のマヨネーズビンは底の方で太くなっていますから、それ以降のものです。

キユーピー前身の食品工業株式会社は、関東大震災後の1925年(大正14年)に、社会に進取の機運が満ち、食生活も変わってマヨネーズを受け入れる素地ができたと、「キユーピー」と名づけたマヨネーズを発売しました。
やがて、1943年(昭和18年)には、戦争が激しくなって材料が入手困難になり、製造を停止、戦後三年経った1948年(昭和23年)に、やっと製造を再開しています。

 
このビンの社名は、「食品工業」になっています。
たぶん、生産を再開した1948年から、1957年までの間につくられたマヨネーズのビンなのでしょう。
食品工業は、1957年に社名を「キユーピー」と変えました。


キユーピーとは、なかなか親しみやすい、よい名前です。


字体は変化していますが、キューピーのマークがこの90年、ほぼ変わっていないのも嬉しいところです。


底には、QとPという陽刻がありました。「キュー」と「ピー」なのでしょう。


さて、今のビンは250グラム入りですが、昔のビンは70グラム入りですから、三分の一以下です。

私は子どものころ、ビン入りのマヨネーズがあることは知りませんでした。
祖母はマヨネーズを一度も使わなかったし、母はチューブ入りのものを使っていました。
外国で暮らすと、マヨネーズはビン入りが当たり前ですが、日本ではチューブ入りのものの方が一般的です。
もっとも、八郷に来てから、生協で「キサイチ」というマヨネーズを買っていて、それはビン入りです。おいしいマヨネーズですが、この数年、ビン入りキユーピーマヨネーズを買うので、キサイチを食べる機会が減っているのが残念です。







2 件のコメント:

昭ちゃん さんのコメント...

 結婚したころサラダ油と酢・卵で作ったけれど
なかなか固まらず難しい存在でした。
母は大正時代三井物産の奥女中に奉公したとか、
勿論輸入ですが知っていました。
 

さんのコメント...

昭ちゃん
マヨネーズの存在を、私はいつごろ知ったのでしょうね?記憶にありませんが、中学生の頃かしら。親たちが、もっと前から知っていたか知らなかったか、今となってはわかりません。
私より15歳くらい若い友人で、何にでもマヨネーズをかけるのが好きな人がいます。私はその世代じゃない、マヨネーズは野菜との組み合わせしか知りませんでした。
学校を卒業してすぐガーナに行きましたが、輸入食料品店のイギリス製のマヨネーズの不味さに驚きました。とても食べられる代物ではなくて、キユーピーマヨネーズが懐かしかったです(笑)。そして、ときおり油をたらりたらりと入れながらマヨネーズをつくっていました。
できあいのドレッシングが一般的になってから、マヨネーズは「野菜と食べる」ものではなくなりましたね。ドレッシングは、マヨネーズより、もっと自分でつくるものでした。