2020年1月24日金曜日

削り仕事、塗り仕事


手すり材を加工しました。
セールで買ったヒノキは、こんな印が押してあるくらいだから、数十年前のもののようです。
我が家では、これまで使ってきたのは節のある木で、無節の木を使ったのは浴室の壁くらいですが、これは「三方上小節」というものです。残りの一面には節があったり、節が抜けてしまっているのもありますが、下側にするので大丈夫と思われます。


手すりに必要な分だけ材を選び、幅と厚みを選んだ材の一番小さいものに合わせて削ると、5.5ミリ厚で14センチ幅の手すり材が取れました。前の手すりは38ミリ×14センチでしたから、だいぶがっちりします。
材のもとの長さは4メートルありますが、そのまま持って振り回すには重いので、できるだけ短くしてから削りました。
といっても、長い手すりもあり、2本はそのままで加工しました。


削る前に、夫に久しぶりに自動鉋の刃を替えてもらいました。


刃を自分で替えられればいいのですが、1年に1、2度しか替えないので、メモとしてカメラで写真を撮っておいたりしても、必ず替え方を忘れてしまいます。


しかも、しばらく替えてなかったので、ねじが固くて外せません。
インパクトドライバーに六角のソケットを装置したものでは緩められず、ラチェットレンチをあてがったものを自動車のジャッキで動かしたりして、なんとか2枚の刃のねじを全部取り外し、砥いでもらっておいた刃につけ替えました。


刃は、出をちゃんと調節しなくてはなりません。
ちょっと触っても手が切れるほど砥いであるので、慎重に位置を決めてねじを締めます。


材の準備ができたら、次は表面処理です。
屋外で使用するので、腐りにくくしなくてはなりません。


手すりの束(つか)の中には自然乾燥材も混じっていますが、セールのヒノキは人工乾燥材でした。
ということで、人工乾燥材でしか効果が期待できないという木材防護保持剤のWood Long-Ecoを、やっぱり全部に塗ることにしました。
Wood Long-Ecoは、ハーブ、樹皮、鉱物で配合されていて、土壌汚染しない証明書と、成分安全データシートを添付して販売されています。


布袋の中には、20グラムの粉が入っていますが、これを3.8リットルの水に薄めて塗りました。


塗ったばかりの材(手前)はヒノキの色ですが、乾くにつれて白っぽくなります。


手すりの束(つか)と手すりすべてを塗っても、Wood Long-Ecoは2リットル以上残りましたが、水に溶いたものは半年以内に使いきればいいので、慌てることはありません。

さて、昨日になって、材木屋さんから木材の請求書が来ました。
3メートルの材は1本1,000円で売ってもらえると知っていましたが、4メートルの材には紙が貼りつけてあるのもあり、それには1本が11,000円とか、安いので9,800円と書いてあったので、どのくらい安くなるのか心配していましたが、請求書の値段は1本1,500円でした。
胸をなでおろす金額、ありがたや、ありがたやでした。







7 件のコメント:

昭ちゃん さんのコメント...

 春姐さん九州い来るまで基地で働きましたが
電動カンナの押す姿勢に笑ってしまいました他所の国も同じですか、
子供の頃近く肉屋があり大きな押し切りのノコギリは見ていました
骨まで切れます。

さんのコメント...

昭ちゃん
電動鉋じゃなくて、手鉋のことじゃないですか?
ガーナとタイでしか使ったことはありませんが、手鉋はもちろん押していましたよ。もっとも、どちらも輸入物の道具(東欧の国からだったような)でしたが。

電動工具は日本でも、電動鉋も、電動丸鋸も、電動ほぞ切り鉋も、全部押します。
西洋の鉋は、道具に工夫(技術)を積み重ねてあるので初心者でも使えますが、日本の鉋は腕に技術を積み重ねるので、腕を磨く以外使えません。

我が家の自動ガンナ(万能木工機)は古いものですが、ヤフオクで安く買いました。今ではプレカットや2×4ばかり、大工さんが万能木工機を使わないので、たくさん放出されていたのでした。
あれなしでは作業はできません。

af さんのコメント...

またまた、大変興味かく読みました。
機械の手入れ、言われてみれば当たり前ですけど、大物の刃となれば、こんな物々しい感じなんですね。昔から、近所に紙の裁断をやってる町工場があって、刃が怖かったことを思い出します。
塗料は自然素材由来でどのぐらい威力があるか楽しみですね!
そして、1500円、良かった〜。
木材単価は長さに比例ではないんですね…

今週の勉強範囲に都市計画論があります。
1960年代に沢山の都市計画論が議論されてたんですね。暗記が捗らずつまらないので、。都市計画もエンターテイメントがあるなぁと思って読むとき、各理論の提唱者の哲学がそこに見えるように思います。

af さんのコメント...


今週の勉強範囲に都市計画論があります。
1960年代に沢山の都市計画論が議論されてたんですね。暗記が捗らずつまらないので、駿介先生を思い出しながら読み進めてます。都市計画もエンターテイメントがあるなぁと思って読むとき、各理論の提唱者の哲学がそこに見えるように思います。試験が終わったら、くすのき通りに行くのを楽しみに!

昭ちゃん さんのコメント...

 姐さん確かにカンナの刃の出し方や皮をはぐちょうなの使い方
名人芸ですよね。

さんのコメント...

akemifujimaさん
そうそう、首都圏には人口が増え続けて、1960年代には建築家の間では都市計画論が盛んでした。
東京湾上に海上都市をつくるという計画を出していたのは、黒川記章でしたね。学生たちも誰のがかっこいいとか悪いとか、あーだこーだと言っていました。海水汚染やエネルギー問題、漁業問題など、環境負荷のことは一切考えない、能天気な計画ばかりでした。
ガーナに行って、建築科のカリキュラムの見事さに仰天しました。単にかっこいい建物を考えるのではなくて、家とは何か、村とは何か、町とは何か、都市とは何かと、孚年を追って系統的に考えられるカリキュラムでした。カリキュラムを考えたのは西洋人教師たちだと思いますが、日本の教育とのあまりの違いに、驚いたものでした。

さんのコメント...

昭ちゃん
そうなんです。大工だけでなく、百姓にも名人芸が、いっぱいあります。