2021年5月16日日曜日

屋根の下地


屋根工事が進んだ先日、瓦屋さんに来ていただきました。
瓦は、決まった幅のものですから、最初からぴったり収まる寸法につくるのが最善です。それには瓦屋さんに来ていただいて寸法を決めていただく以外ありませんが、なんとなく一日伸ばしでここまで来ました。
瓦屋さんが測ると、少し寸法が足りませんでした。


西側は、もう破風板を取りつけています。
夫は、
「簡単だよ。破風板を外して、数センチだから間に板を挟んで伸ばせばいいんだから」
と言いますが、私には、とてつもなく面倒なことに見えます。しかし、なおす本人がそう言っているのだから、任せる以外ありません。


屋根の下地は、母屋(もや)の上に、①垂木、②野地板、③ルーフィング、④垂木+断熱材、⑤野地板、⑥ルーフィングと、ここまでは南側と北側が同じですが、最後の仕上げは、南側は瓦で、北側はガルバリウムになります。
野地板と野地板の間には、断熱材を入れると同時に、その上にスペースを設け、軒先の空気孔から取り入れた空気を、集熱ガラス箱に送ります。空気は屋根全体に、どこの軒先からも入ってくるようにつくりますが、集熱ガラス箱を置く場所の下だけは、その下に空気を通さないよう、断熱材を垂木の高さと同じにしています。
写真の左側が、集熱ガラス箱を置く場所です。
ちなみに断熱材を敷いてないところは軒で、下は室外になるので、断熱材が要りません。


野地板と野地板の間に入って来た空気を、どうやって集熱ガラス箱に取り込むのか、理数に弱い私にはまださっぱりわかっていません。
集熱ガラス箱自体も、自分たちで組み立てなくてはならないので、近いうちにまた環境創機に行って、組み立て方、設置し方などを聞いてくるつもりです。





2 件のコメント:

af さんのコメント...

空気集熱機能を設備するということで、難しい工程が続きそうですね。
菅政権が打ち出した2050年カーボンニュートラルに向けて、
住宅における更なる省エネと再生エネが必要ということで、太陽光発電パネルの設置義務化が浮上しています。

春さんちの母屋の集熱パネルは、とても美しく瓦さんたちに囲まれて納まっていますが、
世の中の多くの太陽光パネルはそうじゃないなぁと思います。

日本の住宅の屋根はどうなっていくのでしょうか・・・

さんのコメント...

akemifさん
世の中が物事の本質を突き詰める形で動けば、長期的にはよい結果が得られるのだと思いますが、実際にはそうは動いていません。
太陽光発電パネルも、多くは製造・販売する大企業の利益追求、パネルを屋根に乗せたり空き地に設置したりする小企業・個人の金儲けとなっているので、当分は醜い姿をさらすでしょうね。
パネルを設置するということはどういうことか、最初の考察抜きで、効率のよさそうな大きなパネルを、空いている場所に無神経に置いてしまっているのが、今の現状です。
以前、パレスチナ(イスラエルの技術だけれど)で見たのは、各戸やアパートで小さなパネルを目立たないところに林立させているものでした。高速道路の表示板についているパネルくらいのものです。発電するにしても、そのまま家庭で使えば、電線を通して発電所に送って再度送り返すというエネルギーロスなく、電気製品など、数によっては十分動かせると思います。電池も性能がよくなっていますし。しかし、そのシステムでは既存の大企業が儲からないという発想があるので、そうなるには時間がかかると思います。
逆に、デンマークではごみ焼却施設が、ゴミを燃やしたとき出る熱を配って、近隣の暖房を一手に、ただか安い値段だったかで引き受けていましたが、日本でそうなるには100年かかるかもしれませんね(笑)。