2012年8月26日日曜日
ちょっと昔のブリキ
ヤフーオークションは田舎に住んでいると(住んでいなくても)、便利な存在です。
大工道具機械など手に入れるとき、ずいぶんお世話になりました。万能木工機、ほぞ切り機、ユンボ(パワーショベル)もヤフーオークションを通じて我が家に来ました。
でも、おもちゃや人形となると、なかなかオークションでという気にはなれません。最初から信じられないような値段がついているのは問題外として、締め切り間際に競ったりするのがいやで、一人でも入札者がいる場合は、端からあきらめてしまいます。
それでも、ときどきオークションサイトをのぞいてみることもあります。そして、競る人が誰もいないものを見つけて、運よく手にすることができることもあります。
そんな、無競争で我が家に来た、「フルタのいろいろ玉子・ひよこ」と、ぜんまいで動く猫です。
ひよこには小さなシールが貼ってあって、未開封でした。開けてみると、年を経て粉になってしまったチョコレートと、お菓子のおまけのプラスティックの卵が入っていました。
オークションに出した人が、1980年代にどこかの町の古ぼけたお店に残っていたのを買ったものだそうです。
粉になったチョコレートは捨てて、プラスティックの卵を開けてみると、消しゴムらしきひよ子が入っていました。
ブリキでカプセルをつくっていたなんてお洒落ですが、これで880円、ちょっと高かったでしょうか?
ちなみに、プラスティックの卵は立ちません。
ぜんまいで動く猫はぜんまいが壊れているからと、値下げされたもののようでした。
飾っておくのですから、ぜんまいが動かなくてもそう困りません。巻くとジージー音がして車輪が動きますが、機械音痴の私が分解してみても事態が好転するわけではなさそうなので、そのままです。
実は、そのオークションのちょっと前に骨董市でそっくりの猫を見たばかりでした。
同じ形ですが、手に持って押すと毬がまわる戦前の猫と、この猫と同じにぜんまいで動く戦後の猫と二つ並んでいて、戦前の猫の値段を聞くと一万円でした。
戦後の猫の値段は聞きませんでしたが、おそらくその半分くらいはするのでしょうか。
ぜんまいが壊れているとはいえ、780円は格安でした。出品しているのがひよこと同じ人だったので、定型外で一緒に送っていただいて、しめて2050円。
夫に
「安かったぁ」
なんて報告したら、
「買わなきゃ、もっと安いじゃないか」
と言うに決まっていますから、報告しないでいます。
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