2013年4月6日土曜日

カバ



昨年の暮れに、ヒポミさんから、『かばの本』をいただきました。
この本、わけあって、ずっと他人に借りられていたのですが、しばらくぶりに手元に戻ってきました。
 
ヒポミさんは「コレクターの鏡」で、収集品には通し番号がついています。通し番号は、十万は行かないだろうけど、収集品が一万は軽く超えるのを見越して、五桁になっています。すごい!今、四桁の半分くらい行っている(もっとかな?)ようです。

私もかつて、せっせと招き猫を集めていた時がありました。
当時、ときどき、数を数えようとするのですが、
「二匹でセットの猫は、二匹と数えようかどうしようか?」
とか、
「母猫に子猫がくっついている場合はどう数える?」
などと悩んでいるうちに、どこまで数えたかわからなくなったりして、結局、数さえまともに数えたことがありませんでした。
その収集態度は、ヒポミさんの足元にも及びません。


ヒポミさんのコレクションには、世界の名作もあれば、


販売促進品もあり、


おまけもあります。
それらが同列に愛されているところが好きなところです。
それにしても、カバっていろいろいます。もっともヒポミさんは、誰もが認める日本一のカバコレクターらしいのですが。


さて、我が家にも、ヒポミさんの持っているのと同じカバが、一匹だけ生息しています。


エジプトで、紀元前2000年から1800年前に、副葬品として死者とともに葬られたカバのレプリカです。ニューヨークのメトロポリタン美術館のミュージアムグッズで、青カバのウイリアムと名前もついているようです。

上の息子が最初の結婚をして新婚旅行に行った時、息子の連れ合いだった人がお土産に買って来てくれたものです。
彼女は昔近所に住んでいて、息子とは小学校の同級生。もちろん私も二人が子どもの頃から知っていて、一緒にピクニックに行ったりしていた仲でした。それなのに、結婚して、たった二年ほどで別れてしまいました。
まあ、人生はいろいろです。


左の、「青いからこれもメトロポリタン美術館のミュージアムグッズだ」と思い込んでいた花瓶(?)は、亡くなった夫の母がペン立てとして使っていたものです。

 

裏返して見たら、なぁんだ全然違うじゃない!
ARGENTAって何だ?
ネットは便利です。調べてみると、スウェーデンのグスタフスベリ社の磁器で、ウィルヘルム・コーゲがデザインしたことで知られているARGENTA(アルゲンタ)シリーズの一つ、模様は銀で描かれているそうでした。
知らなかった。


カバとは何の関係もなかったのです。
でも、今まで一緒にいたから、これからも一緒です。

もっとも、カバがウイリアム、花瓶がウィルヘルム、ちょっと関係あったでしょうか?


4 件のコメント:

昭ちゃん さんのコメント...

 春さん基本的には調べたり書くことがすべての基礎ですが、パソコンの速さに驚くことが多々あります。
特に年をとると、、、。
 大好きな寺田虎彦の随筆「やぶこうじ集」にあるマジョリカ皿」の詳細を知りたくて検索一発で氷解しました。
便利な面に驚きです。

さんのコメント...

昭ちゃん
そうなんです。詳しく知るにはやはり専門書が必要ですが、まったく門口がわからないとき、検索って便利ですね。とくに画像を出して、目で選べるという早道には脱帽です。
もしコンピュータ検索がなかったら、あの花瓶も何者か、一生知りませんでした。もっとも、知ったからってどうってことはありませんが(笑)。

昭ちゃん さんのコメント...

 春さん
先日の桐生にあった「愛国飛行場」でも
地元の資料(桐生市史)を調べないとわかりませんが
直接打ち込んで出たので驚きました。
 戦争末期でもご飯が食べられた記憶です。(笑い)

さんのコメント...

昭ちゃん
そうですね。とってもマイナーなものでも、少なくても外郭は簡単にわかります。
翻訳家の柳瀬尚樹が辞書に囲まれて、辞書を引き比べて、辞書を手にしない日はないと本に書いてから、まだ20年も経っていないのに、もう辞書を何十冊も手元に置いて、それを駆使する人は消えようとしています(元からそういなかったけれど・笑)。
愛国飛行場は知りませんでしたが、ネットで見たら「愛国切手」というのがあり、子どもの頃親類のおばちゃんにもらった愛国切手をまだ持っていました(笑)。