2013年7月8日月曜日

おまけだらけ

骨董屋がんこさんのブログで、
「今回は細々、たくさんあります。お楽しみに」
と書いてあったので、楽しみにしていました。
どこかの家財処分をしに行ったら、普通の家財道具ではなく、福助のコレクション、和ガラスのコレクション、伊万里のコレクションだったので、一つ一つ値をつけて引き取ったのだそうです。
素晴らしい。


行ってみると、いつもちらほらとしか並べていない台の上にも、シートの上にも、ガラスやら福助さんやらがぎっしりと並んでいます。蕎麦ちょこだけの棚もあります。
「今日はお土産があるよ」
といきなりいただいたのは、土佐張り子の犬と、手描きの犬張り子の凧。
「この凧手描きだよ。いいねぇ」
犬好きのがんこさんらしいものでした。

「すごいね、すごい!」
和ガラスは、氷コップ、ワイングラス、絵を描いた白酒ビン、白酒ビンから発展したという花や瓢の絵を描いたワイングラス、飴屋ビン、杯などなど明治・大正のガラスがいっぱい。早朝には、ここでガラス専門の店を出している骨董屋さんが、いくつか買ったそうです。
いろいろ手にとって見せていただきましたが、その間にも買っているのは、業者仲間の人たちのようでした。

「ねぇ、これ見てよ」
と見せてくれたのは、小ぶりの品のいい蕎麦ちょこではなくて、蕎麦ちょこ型のおちょこです。
「これって、本でしか見られないような代物だよ。もともとおちょこだったものが、蕎麦が発達して、一まわり大きくなって、蕎麦ちょこになったらしい」
「ふぅん。ちなみにこれのお値段は?」
「これっ?天井知らず。お客さんが値をつけて、折り合いがついたらってとこかな」
「うへぇぇ。そうなんだ」


というわけで、古くていいものをいっぱい目で楽しんでから、値の張らなさそうなものを六点選びました。
その中で値段をつけてくれたのは上の三点でした。



磁器の猫は、明治でしょうか。なかなかりりしいお顔です。


高さ28ミリほどの福助さんもよいお顔です。半開きの口元のよくできていること。
「手がなくなっているけど、おいでおいでしていたんじゃないかな」
と、がんこさん。


これは、ビー玉を二つ入れると蓋が閉まらないほど、小さなガラスの蓋ものです。
ガラスのままごと道具はありませんでしたが、小さいなおもちゃの虫めがねなど、かわいいものが他にもいろいろありました。


残りの三点、射的の招き猫、張り子の招き猫、もう一人の福助さんは、
「大して値の張るものじゃないからあげるよ。おまけ」
というわけで、肝っ玉の太いがんこさんにいただいてしまいました。


「福助を入れていたビンも持ってって。細々したものがなくならないように100円ショップで買って逆さにしたの」
「いいよ。新しいものを入れたら」
「いいの、いいの。あっ、古いガラスケースもあるからあげるよ」
とコンテナから取り出したのは、こんなりっぱなケースでした。


なんてことでしょう。
私は上客じゃないのに、高いガラスなど一つも買わないのに、三つ買っただけなのに、こんなにいろいろいただいてきてしまいました。


さっそく、福助さんたちは福助さんコーナーに収まりました。
珍しい、もっとおでこが張った福助さんもいましたが、福助さんコレクターでない私は、これで十分です。


磁器の招き猫は磁器の招き猫のいるあたりに収まりました。


そして、射的の招き猫は射的の猫たちのいる場所に合流です。
めでたし、めでたし。


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