2014年1月13日月曜日

素焼きのままごと道具


プーケットの町の荒物屋でつい、ままごと道具を買ってしまいました。
こうやって売っているのを見ると、何故かいつも購買心をそそられてしまいます。

下から、七輪、蒸し器、蓋つきの鍋、やはり蓋つきのスープ鍋、そしてクロック(すり鉢)とサーク(すりこぎ)です。すりこぎは、買ってすぐ滑り落ちて、折れてしまいました。
鍋の一つ、深い方には水を入れ、その上に蒸し器を置いて蓋をして、お米を蒸かすのに使います。そしてもう一つの鍋でゲーン(タイカレー)をつくります。


ところが、紐をほどいてみると、予想していたとはいえ、やっつけ仕事もいいところで、ちっとも可愛くありません。
もっと小さい、爪の先ほどのままごと道具は、
「どうしてこんなに精巧につくれるんだろう!」
と、惚れ惚れする出来栄えなのに、直径5センチから10センチの子どものおもちゃとなると、
「どうすれば、こんなに汚くつくれるんだろう!」
と不思議に思えるほど、雑につくっているものにしかお目にかからないのです。


鍋はまっすぐ立ちません。


蓋は、どちらも鍋には大き過ぎるうえ、

 
いびつで、ちぎれたり欠けたりした雑なつくりです。


蒸し器は、どうしてこんな、中途半端な穴の開け方ができるのでしょう?


そして、七輪の中敷きは丸くないので、どうはめても水平にはなりません。すり鉢とすりこぎだけはまともに見えますが、他のものと比べて大きすぎます。もっと小さく、かわいらしくつくって欲しいものです。
並べて、見れば見るほどいらいらします。


結局、縛ってある姿だけが見苦しくないので、縛り直してしまいました。


さて、プーケットのホテルの朝食のカレーは、どれも大きな土鍋に入って並んでいて、とても素敵でした。
一つ土鍋が欲しいと思いながら、持って帰ることを考えると、なかなか大きいものは買えません。結局、かばんに問題なく入りそうな一番小さいのを買ってしまいました。
カレーをつくる鍋で、直火にもかけられます。


帰ってからよく見るとこれも雑で、縁に粘土がくっついたりしています。


しかも、我が家にはすでに同じ大きさのカンボジアの鍋がありました。
やれやれ、いつも大きい鍋が欲しいと思いながら、結果的には一番小さいのを買うからこんなことになってしまうのです。
大きいのを買ってくればよかったと思っても、後の祭りでした。




4 件のコメント:

sekine さんのコメント...

インドネシアでもお祭りの時等にこれによく似たおままごと道具が売られていました。
同じく作りが雑なものばかりでしたので、きれいなものはないかといつも探していたのですが、結局気に入ったものが見つからず、購入にはいたりませんでした..

さんのコメント...

sekineさん
コメントありがとうございます。りっぱ!買わなかったって?(笑)。
私はタイに初めて行ったころから、「素焼き屋」で買い、がっかりしてどこかにやってしまうのに、また買い、大きいものはよくできているか、小さいものはよくできているか、地方で買えばよくできているか、彩色してあればよくできているかの連続で(笑)、全然学習しないでここまで来ました。しばってあるので見えないのが悪い、なんて、学習しない自分が悪いのですが。

sekine さんのコメント...

あはは。こんなことで褒めて下さる方は春さんしかいらっしゃらないでしょうね。
ずっと欲しいと思いながら、選んでみると今ひとつ気に入ったものが見つからず、毎回毎回見ているうちに欲しのか欲しくないのか解らなくなってしまったのです。もう少し位お値段が高くなっても、素敵なおままごとセットを見つけたかったのですが、出会えないまま日本に帰って来てしまいました。

さんのコメント...

sekineさん
ほんと、300円ほどのものなので懲りずに買うのですが、1000円でも美しいものが欲しいですよね。タイは、コーラート高原に焼きものの産地があり、国道沿いに「素焼き屋」さんが並んでいます。昔は植木鉢などやぼったいものしかなかったのですが、だんだん洗練されて来て、素敵な雑貨、置きものなど売るようになったのに、ままごと道具はそのまま。もっとも小さいままごと道具がきれいになったので(今回は見ませんでしたが)よしとすべきですかね。
小さいままごと道具は25年くらい前に買ったものです。そのお店の入っていたショッピングモールはもう10年以上前から閑古鳥が鳴いていて、今回もバンコクのホテルの前だったので行ってみたのですが、シャッター店ばかりでした。
あれから、ミニチュアのままごと道具も、どこでも見ていないので、もうなくなってしまったかも。