2014年3月26日水曜日

自然とつき合う

しばらく前の話ですが、土地の生り立ちなどを学ぶ勉強会がありました。中国大陸から別れた日本列島がどんなところかを知る、先日のジオツアーを補足する集まりでした。


山のでき方、土石流の起こり方など、いろいろな実験がありましたが、潮の実験もありました。
砂浜をつくり、大波を起こしてみます。砂浜は、形を変えますが、大波をよく吸収して、後ろまで水が飛んでゆくということがありません。


ところが、護岸工事をしたり防潮堤をつくったりすると、波はぶつかって、いとも簡単に防潮堤を超えて行きます。
防潮堤があったために津波が大きくなったということが、よくわかりました。

また、松島は、先の津波の高さが比較的低かった(周りは20メートル以上、松島は3メートル)のですが、手前に石を入れて島をつくり、島があれば波は吸収される実験もありました。

講師の池田先生の口癖は、
「昔の人は自然をよく知り、私たちと同じ、あるいはそれ以上に高度な暮しをしていた」
と言うものです。
わざと山をはげ山にして表土を流して天井川をつくり、田んぼの面積を広げると同時に水利を確保したなどというお話など、昔の人々の壮大な暮しがしのばれるものでした。



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