線を引いて、あの世界とこの世界を分けるのですが、ほとんど精神的なものだと思っていました。
でも、イノシシの出没に手を焼いて、紐を張り、空き缶をぶら下げたのは、まぎれもない結界ですが、実質的な効果がありました。
紐の外側は、これ見よがしに掘り返されています。
そこで、買って来ておいた紐を、もう少し広範囲に張り巡らせることにしました。
一巻き100メートル、二つで200メートルです。
南から西へ、西から北へとはりめぐらして、200メートル使い切りました。
残念ながら、空き缶はなかったので、紐を張っただけでした。
紐を張ってから数日後、見回ってみると、三ヶ所で切られていました。
一ヶ所、山桜の老木のあたりは、道路から斜面を駈け上って来たイノシシが切ったのでしょう、一ヶ所を切られていただけでした。
ナイロン紐を切られてしまって足りないので、とりあえず、ビニール紐を足しておきました。
変なのは、西側のひらけたところです。
紐がずたずたに、七、八ヶ所切られていました。短く切られたものは、30センチほどになっています。
ということは、人間の開通祝いのテープカットのように、並んではさみ(歯)を入れたわけでないなら、切れて緩んだ紐を、わざわざ細かく噛みちぎったということになります。
一度切れてしまえば問題ないのに、それを細かく噛みちぎったのは、紐を張られた恨みを晴らしたのか、それとも、ただ遊んだのか?
遊ぶのが楽しかったなら、また切りに来てしまいそうです。
一応、足りなくなった分はビニール紐を足して、張り直しておきました。
イノシシの新入進路がわかっただけでも成果があったということにして、そのあたりには空き缶もぶら下げておきましたが、さて、どうなるかな?。
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