タラは棘があり、素手で採るのは痛いので、料理バサミを持ちだして、どこかに置いて、別の用事をしているうちに、そのままはさみが失せてしまいました。
いつか出てくるだろうと待っていましたが、とうとう出てきませんでした。
最近は、鋭角三角形の、ハサミだけの機能を持った料理バサミが増えていますが、私は普通の形をしたものより、やっぱり栓抜きと、クルミ割りとマイナスドライバーがついた形のものが好きです。
その形の料理バサミは、もともとは、ZWILLING J.A. HENCKELS社(ツヴィリング・ジェイ・エイ・ヘンケルス)が1938年に売り出した、世界で初めての料理バサミです。
パテントがないのか、あるいは切れたのか、似た形のキッチンバサミは日本の各社でもつくられていて、値段もさまざまです。
同じ形なら日本製でもさして使い勝手は違わないだろうか、いやきっと違うだろうと、長い間決めかねていました。
八月の初めにデンマークに行った時にも、ツヴィリングの料理バサミをさがしました。
ところが、ツヴィリングの売り場はいろいろなところにあったものの、料理バサミは新しい形のものだけしか置いていませんでした。
そこで、日本でツヴィリングのクラシックタイプを買おうと、やっと決心することができ、帰国してから買ったというわけでした。
以前持っていたものは、30年以上使っていましたが、いただきもので、たぶんコピー商品でした。
よく働いてくれて、何でも切れて不足はありませんでしたが、ツヴィリングの方が、手触りがよく、使い勝手も切れ味もいいようです。
外すつもりもありませんが、ネジになっているので、外すこともできるのかもしれません。
ZWILLING J.A. HENCKELS社は、ドイツのゾーリンゲンに本社があるからか、子どものころ、親たちは、「ゾーリンゲンの刃物」と言って珍重していました。
30年ほど前には「ヘンケル」と呼ばれたりしていましたが、「ツヴィリング(双子)」と呼ぶのがより正しいようで、いつのまにかツヴィリングと呼ばれていますが、同じものです。
4 件のコメント:
そっかぁ、クルミ割りとマイナスドライバーなんだぁ! クルミ割りの部分は固いフタでも開けるのかなと思っていました。使ったことありませんが。もちろんですよね、クルミ割りなんですから(笑) これは一体なんなんだろうと気になっていた出っ張りはマイナスドライバーとは想像もつきませんでした。持っている調理バサミは母が使っていたものなのですが多分母も知らずに使っていたと思います。調理バサミのマイナスドライバー、今度ゆるんできた鍋のガラス蓋の持ち手に使ってみます。楽しい(笑)
Blue moonさん
あてずっぽうですよ。私もこれでくるみを割ったことがありませんし、マイナスドライバーが必要な時は、「室内で使う大工道具入れ」から、マイナスドライバーを取り出してきます。
まあ。使っているのは、ただはさみとしてだけです(笑)。でも普通のはさみ形の料理ばさみなんて、考えられない、とくに持ち手がプラスティックなのは絶対いや。というわけで、昔ながらの形、完成形だなぁと感心しながら使っています。
デザインが変化しないものって、いいです。
未だヘンケルの名に馴染があります。子供の時はゾーリンゲンが会社名だと思っていました。(笑) 持っているハサミはドイツ製ですがヘンケルとは違います。簡単にふたつになるのでペーパーナイフとして使ったことがあります。昨夜マイナスドライバーとしてフライパンの蓋を持ち手をしめましたよ。町のお店で刃物を見ると、高級品は日本製とドイツ製です。
Blue moonさん
私もヘンケルの方に馴染みがあります。ツヴィリングなんて、言えませんものね。
日本の刃物は確かにいいけれど、本当の和包丁は取り扱い方が難しいですね。適材適用でないと歯がこぼれるし、使ったらすぐ後始末しなくてはならないし。いつだったか、イタリア人の生活をテレビで見て、妻(日本人)の母から贈られた包丁といって取り出したのは、修復できないほど刃がこぼれていました(笑)。
そして、日本の錆びない包丁はやっぱり和包丁と比べると切れ味はいまいちです。もっとも、パレスチナで買ったイタリア製のハーブチョッパーは、刃と言うより、金属の板と言いたい代物ですが(笑)。
包丁はときおり失敗します。家のパン切り包丁、考えて考えて買ったのに、切れない、長すぎる、ほかの包丁で代用して、無用の長物になっています。
昨日からコンピュータの調子が悪くて、これを書いていたら、二度もフリーズしてしまいました。勝手に入ったソフトを追い出して、やっと調子よくなりました。やれやれ、でした。
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