もうそろそろ、風鈴の季節が終わりそうな季節なのに、骨董市で、おもちゃ骨董のさわださんが風鈴を持っていました。
吊り忍のような、松の木のような、これは何でできているのでしょう?
松の幹(柴)の部分は本当の木の枝ですが、松葉は経木のようなものを、細く切ったのでしょうか?
提灯と、風を受けるぴらぴらはセルロイドで、松にモールでひっかけています。
そして、桔梗の花のような形のベルは、薄い金属でできています。
「何だそのおもちゃは?」
と夫。
「ふん、いいじゃない」
しばらく、一番風のよく入るここで音色を楽しみましょうか。なかなかいい音なのです。
デッドストックの風鈴を、さわださんはたくさん手に入れたそうですが、その日は3セットしか残っていませんでした。
「上が、松じゃなくて、富士山とか、いろいろついた、でっかいのもあったんだよ」
ふん、見ることもできないのに、微に入り細に入り、聞きたくないわと思いつつ、頭の中で想像してしまいました。
そして、一回りしてからさわださんちの半身不随になった犬ミルキーにあいさつに戻ってきたら、残りの風鈴は全部売り切れていました。
一期一会、デッドストックになって、昔は響きそこなった音を、今聞いています。
8 件のコメント:
セルロイドって懐かしい響きですねー
引火しやすいけれどキューピーさんも、、、。
ところで今の万年筆もエボナイトじゃないでしょーね。
昭ちゃん
セルロイドは響きも懐かしいし、手触りもとってもいいし。何より、樟脳から家内工業でつくるというのが面白いです。「何をつくろうか」とみんなが工夫して、小さなものをあれこれ細々つくっりましたね。誰もが研究熱心だったのでしょう。
骨董市で風鈴を見たとき、三つあって、二つは下に下げているぴらぴらが曲がり癖がついていました。「こっちは曲がっているからなぁ」と言ったら、骨董屋さんが、布にくるんでアイロンを当てればまっすぐになるよ」と言いました。セルロイドはそんなこともできたのですね。
今の万年筆は何でしょう?昭ちゃんは使っているけれど、私は全然使わないので知りません。
またまた懐かしい言葉が飛び出しますね、
「家内工業」とは(笑い)
昭ちゃん
あっはっは。それって死語ですか?私が品川の中学生だったころ、同級生の家の職業は、八百屋、お風呂屋、酒屋、お菓子屋などはどちらかと言えばお金持ちで、ほかはたいてい、小さな町工場を経営していて、油臭い工場の奥に小さな住まいがありました。
品川は、すっかり変わってしまいました。
町工場は天井に車軸が回りいろいろな機械もすべて
ベルトでゴットンゴットンと
今なら騒音でトラブルですよね。
街の音も聞くことがありません。
昭ちゃん
エアコンもなかったけれど、熱中症もありませんでしたね(笑)。騒音も匂いも、気にもしていませんでした。目黒川がどぶ川で、お台場がごみの島の時代ですから(笑)。
春さんいつも年寄りの昔話になってごめーん
20・10月に九州にきたので戦前戦後の変りように
つい夢中になって、、、
聞き流して?読み流してくださいね。
昭ちゃん
戦前なんて、私知りませんよ(笑)。
戦後でも東京は暗かったですね。山手線が走っているうちの、有楽町から銀座への通りだけが明るくて。あとは暗いものでした。電車の中も暗くて、レールのつなぎ目がガタンガタンと響いて、なんて、昔話をしているのは私の方でしたね。
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