2017年7月3日月曜日

マイ・プレート

日曜日に、「森とつながる、いのちにやさしいものづくり」という、八郷暮らしの実験室の木工ワークショップに参加しました。
講師は、長野県松本在住の更家雅則さんです。

 
更さんが用意して下さった材料で、自分の時間や力量を考えながら、お皿、スプーン、カップなど、好きなものを選んで、かりかり削ってつくるワークショップです。

かねて、実験室のIさんやYさんが持っている、マイプレート、とくに立食の時威力を発揮する、コップも、お箸もスプーンも差し込むことができるお皿にあこがれていたので、もちろんそれを選びました。


これです。
材料は松の木、形に切り出し、粗削りしてくださっています。
チェーンソーの刃がついたグラインダーで削るのですが、注意深く作業しないと、とても危険なものだと、うかがっています。


この机や椅子も更さんの手づくりです。机のところどころに空いている穴が、クランプを通したり、棒をさして、ストッパーにしたり、いろいろ役に立ちます。


お皿を、机に固定するための道具も素敵です。


机の端に引っ掛けて使います。
二つある穴の、右は左手の親指を入れる穴、大きくて丸いのはコップを入れる穴です。


貸していただいた、ノミや切り出し、これがじつに気持ちよく切れます。
刃ものを研ぐのが苦手な私には、垂涎の道具たちです。
かりかり、かりかり。


表が削れたら、裏を削ります。


裏は、更さん手づくりの南京かんなを使います。
小さい刃のかんなが粗削り用、大きい刃のが仕上げ用です。
 

このかんなが素晴らしい。面白いように削れます。


と、ここでお昼になり、おいしいご飯を頂きました。


いろいろな野菜を、いろいろに調理したものをご飯に乗せ、たれをかけていただきます。
美味でした。


さて、午後からも裏削りの続きです。


サンドペーパーを使わないで、ノミ仕上げにすることになり、ささくれ立っているところを、更さんがきれいに削って、仕上げてくださいました。


家族四人で参加された方、家族の名前を焼き鏝で入れるために、鉛筆で下書きしているところです。
私の選んだお皿と同じ形のお皿ですが、コップホルダーのないものです。
一歳児は眠ってしまいましたが、三歳児は、木っ端の積み木を新幹線や駅に見立てて、7時間半、よく遊びました。


竹のコップもつくり、焼き鏝で名前を入れ、クルミの油を塗って、仕上げました。
竹のコップは、底のあたりを穴に合わせて細く削り、皮はかんなで取り去り、内側の面を取って薄くして、飲みやすくしてあります。


どうですか?
素敵でしょう!
松ですから、だんだん飴色になります。






6 件のコメント:

昭ちゃん さんのコメント...

松材は松脂を含んでいるのでいい色になるでしょー
真ん中にヤニがよれば肥松と称し
附木と言って利用していました但し炭鉱時代です。

さんのコメント...

昭ちゃん
そうなんです。松はいい色になります(^^♪
松脂をつけ木にしたんだ。私は、お風呂沸かしたりするのに、火をつけるとき、いわゆる「しば」と消し炭を使ったような気がします。薪は全部割った松でしたね。
焚き口の前は暖かいので、子どもの仕事のうち、お風呂を沸かすのは、寒い時期にはとりわけ好きでした。薪割りもそこそこ好き、三尺に切った松を半分に鋸挽きするのは、力が要るので嫌いでした(笑)。

昭ちゃん さんのコメント...

話題が尽きませんね、
USキャンプで驚いたことはカンナ掛け・のこ引きはすべて
反対で笑っちゃいました。
でも子供の頃近くに肉屋があり屠殺所から来た牛を半割れに
押切りだったなー
当時からアンぺラを知っていました。(笑い)

さんのコメント...

昭ちゃん
私はアンペラは知りませんでしたよ。いつだったか、昭ちゃんに教えていただきましたね。

hiyoco さんのコメント...

素敵!これからはこれを持って集まりに行けますね。作業台もいい!

さんのコメント...

hiyocoさん
立食形式、に限られますからね。使う機会がなかったりして(笑)。
でもよかった、一人でつくるなると、途中で掃除したり洗濯したり、お茶飲んだり新聞読んだりで(笑)、5年くらいかかっても出来上がらなかったかもしれません。
お師匠さんは木工家というよりワークショッパー、呼ばれれば、どこにでも出向いてくださるみたいですよ。
岐阜に友人の木工家で、やはり自分の作品をつくるというより、生木細工(ゴッホの椅子)や和傘、鵜飼の籠などを習う機会をつくるワークショッパーがいますが、そうやって伝道師的な活動を続けてくださる方、貴重だと思います。