2019年12月24日火曜日

謎の染料ビンたち


久しぶり(?)に、染料ビンです。
使い捨てるため大量につくられたとはいえ、たぶん小さな家内工場のようなところで、一つ一つ口で吹いてつくられたビンには、何とも言えない魅力があります。

12月初めに息子のところに行ったとき、家には見事に何もありませんでした。
息子も片づけ性ですが、その連れ合いもそれに輪を掛けた片づけ性、いっそ清潔さを保つには、何も置かない方がいいとの判断のようでした。
そんな家に行ってみると、まわりにいろいろなものが置いてないと落ち着かない私の性格が、ちょっとだけ恥ずかしくなりました。といっても、反省は長続きしないもの、染料ビンを見ると、わくわくしてしまいます。


みやこ染のビンは、ガラスに皺や濁りが入っています。


底には、棒をばってんに組み合わせた下に「三」とあります。どうして、みやこ染のビンなのに、屋号のようなものが入っているのでしょうか?
ちなみに、みやこ染を発売元は桂屋で、古いロゴマークは灯台、どこをさがしても、この「×三」のマークは出てきません。


みやこ染というエンボスの字体も違うといえば違う、まさか偽物?あるいは本物だけど時代が違うの?また一つみやこ染ミステリーが増えました。

関東大震災と東京大空襲で桂屋自身にも失われてしまってはっきりしないというみやこ染の歴史、いつかは全貌が見えてくるのでしょうか。


もう一つのビンには、「濃墨」とエンボスがあります。
ということは、染料ビンに間違いないのに、胴に社名のエンボスがありません。


底には、何か書いてありますが、読めません。
肉眼では読めないので、写真に写してみましたが、やっぱり読めません。
右上の字が「鳥」か「島」に読める、それ以外、「門構え」の字も読めませんでした。












2 件のコメント:

maica さんのコメント...

私もシンプルなお部屋に憧れたりしますが、好きなものは飾ってなんぼの考え方なので諦めています。

×三のみやこ染は桂屋で間違いないです。
インスタで「下繪用 みや古青花液」というラベルと例のエンボス瓶を見ました。
この商品だけのエンボスなのかは不明ですが発売元は桂屋でした。
結構拾われている方もいるのである時代のものなのかしら?
濃墨はどこかで見たような~。
が、発見できませんでした。
格好良いエンボスの染料瓶ですね♪

さんのコメント...

maicaさん
ありがとうございます。そう言っていただけると元気を貰えます。
と言いながら、飾るところがなくなってしまいそう(笑)。

×三印は桂屋のビンとのこと、下繪用の青花液が入っていたとのこと、また関心が広がってしまう情報です。
私も青花で下絵を描いたことがあるのを思い出しました。きれいに下絵が描けるのに、洗うと消えてしまいます。下絵を描いた刺繍のキットなんかも昔は売っていたような。
染料とはまた違った生産工程だけど染色に関連したものなので、桂屋が販売元になって別の会社がつくっていたのでしょうね。納得です。
濃墨を見ましたか。いつか、どこか何ものかがわかりそうです(^^♪それにしても胴に会社名がないとは珍しい、もしかして濃墨専門の会社だったのかもしれませんね。いい墨の色が出るとかで。