2022年4月8日金曜日

ラタンの長椅子、や~い!


バンコクで暮らしていたときから使っていたラタンの長椅子が母屋に欲しい、しかし手持ちのものはちょっとサイズが短いし、傷んでいるからと、骨董屋をやっていた友人の娘さんがバンコクで経営している家具屋さんに注文したのは、2009年のことでした。
2010年にバンコクへ行くことがあって、その家具屋さんを訪ねてびっくり、昔のラタンの家具屋さんとは似ても似つかぬおしゃれな店で、並んでいたのは超モダンな形をした椅子ばかりでした。

しかも、出来上がっていた長椅子は、見本にと写真を送ったのに、似て非なるものでした。


これはその昔、バンコクのラタンの家具屋さんでつくってもらった扉です。
戸棚にくっつけていたものを外して持って帰ったものですが、


木枠にラタンを巻きつけているので、ラタンの幅だけ穴の開いた格子になっています。
そして、ラタンが折れたり切れたりしていなくて、40年も経つのにしっかりと原形をとどめています。


ナイトテーブルも、戸棚(写真はない)も、角はしっかりとラタンが巻きつけてあります。


ところが、新しくつくってもらった長椅子は、木枠と関係なく、ただ隙間を置いてラタンを巻いたものでした。
送った写真を見たはずなのに、昔は当たり前につくっていたはずなのに、この家具のつくり方はすっかり忘れ去られてしまっていたのです。


それだけではなく、ラタンの皮をはいで平たくしたものを家具に使うということがすでになくなっているのか、ラタンの弱いこと、新しい長椅子はちょっと当たっただけでぷつッと切れて、あっという間に穴だらけになってしまいました。


というわけで、手芸材料店で、5ミリ幅のラタンを買ってみました。


そして、水に浸して柔らかくしておいてから、差し込んでみました。


破れたままよりは見栄えがいい程度には修理できました。
それにしても、この椅子のラタンの弱いこと、切れてしまっている元のラタンを抜き取ろうとすると、抜き取れないでぶつぶつと3センチほどの長さにちぎれてしまいます。

夫は、息子の居間にもこの、四角いラタンの長椅子を注文したい気満々ですが、どうでしょう?
もう手に入らないのではないかと思われます。




 

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