2022年6月23日木曜日

扉づくり


もう2か月も前の写真です。
玄関ドアは、気に入ったものがないとのことで、夫が枠だけで注文しました。
「えぇぇ、金属に木をどうやってつける?」
母屋の玄関扉は木サッシだったので、何も考えずに加工できましたが、金属かと尻込みして、手をつけないまま長く放置していました。
しかし、壁ができて窓も入ると、そのままにして置けなくなり、やっとのことで手をつけることにしたのが、2か月ほど前のことでした。


中側に、幅が3センチほどの溝(ずっと前にした作業なので深さは忘れたけれど、2センチくらいか?)がありました。そこに木を埋め、それに幅が9センチ、厚み3センチの枠木をビス留めしました。
隠れてしまっている埋めた木は、入れただけ、金属に留めてありませんが、枠木は留め切り加工していることもあり、しっかり固定されています。ここまでくれば安心と、床張りなど他の作業もあったし、またそのまま放置していました。
これに、中桟をつけて断熱材の綿を入れ、その両面に薄い板を張り、板の外に格子をつけるつもりでした。

夫が、前に使わなくて残っていた小さなペアガラスを出してきました。
「ドアに嵌めたらどうだろう?」
息子たちに訊くと、ガラスを入れたいとのこと、組み込むことにしました。


まずガラスに額縁をつけ、中桟で留めました。厚み9センチの枠の中に、約20ミリの格子が中外に、約7ミリの板が中外にくるので、中桟は厚みは32ミリほどしか取れませんでした。
さて、格子の材をどうするか?
小割りとして売っているものは、たいていが「しらた」でつくったものなので、きめが粗くて使えません。かといって広い板を細く割るのはもったいないと板置き場を見ると、前に厚い材の端を落としたものが何枚か残っていました。20ミリに足りないものもありますが、使えるものもありました。長い材が10本ほどあれば、横材は短いので端材をかき集めればなんとかなります。


さて、それらを割ったり削ったりしたところ、19ミリ角でしか取れませんでしたが、計算が面倒なだけで問題ありません。
格子は、縦4分割は落ち着きません。奇数がいいのだけれど、3分割だと格子の下の板の方が目立ちすぎます。ということで、ちょっと細かいけれど5分割にすることにしました。横材の間隔は、できるだけ縦に近い数字を出しました。まずまずま四角く見えるはずです。


縦材をまとめて溝を切ります。


いまどきの建具屋さんは、計算も切断もすべてコンピュータがやってくれる機械を持っていますが、私は丸鋸でしこしこと切ります。
もっとも、全部手加工でやっていた昔の大工さんに比べれば、楽なものです。



 

2 件のコメント:

af さんのコメント...

素敵な玄関ドアになりそうですね~。

本当に一つ一つ、工夫にあふれ、手間を惜しまず・・・

さんのコメント...

afさん
今日は一日中、格子の刻みを入れていました。やっぱり時間がかかる!
しかも、まだ、素適なドアになるかどうか、全然わかりません(笑)。