2010年6月17日木曜日

エチオピアの鎌



エチオピアは、4,000メートルもの高低差のある国ですが、その高いところにも、低いところにも、人々が暮らしています。
気候も違うので、作物も違います。麦をパンにして食べている人たち、テフをインジェラ(発酵したクレープのようなもの)にして食べている人たち、エンセーテと いう、芭蕉のでんぷんを食べている人たち、ミレット、ソルガムなどの雑穀を食べている人たちと、主食もいろいろです。

この鎌は、南部の町の市場で買いました。新品にしては、柄がぼろい。こんな木しか見つからなかったのでしょうか。それとも、使い古しを並べていたのでしょうか。
いったい、何を刈る、鎌なのでしょう?




南部の家の中で、同じ鎌を見つけました。でも、このあたりは、エンセーテを食べている地域です。




家の後ろに、ちょっと見えている、バナナのようなのが、エンセーテです。家の周りにたくさん植えておいて、大きく育ったものを切り倒し、茎をつぶして晒し、でんぷんを採って食べます。
味は、サゴヤシのでんぷんや、吉野葛と同じよう、なかなか美味です。




でも、エンセーテの収穫には、この先の曲がった鉈を使うようでした。家の材料は雑穀の茎でしょうか?それとも、葦のようなものでしょうか?それは、何で刈るのでしょう?
別に、民俗学調査で訪問したわけではないので(笑)、いろいろ質問することもはばかれて、鎌の使い道についてはたずねませんでした。
もっとも、エンセーテのでんぷんをつくる道具については、必要以上にいろいろたずねたのですが、ここでは割愛します。




やはり、同じ市場で見つけた鎌です。
よく見ると、太くて長い釘の先を叩いて、つくったものです。下に、釘の頭が見えています。
鉄筋の刃物はわりとよく見かけますが、釘の刃物は初めて見ました。

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