2014年4月12日土曜日

手直し

「作業棟、ちょっとたっぱが高すぎたかなあ?」
コンクリート打ちを来週の水曜日に控えて、夫が突然言い出しました。
「そうね。全体に低いに越したことはないけれど、今から修正できるの?」
「できるよ」
「どのくらい低くするの?」
「30センチ」
軒先の予定線に、設計案と修正案の水糸を張ってみます。
「やっぱり低い方がいいね」

12年も前から家をつくっていますが、これまで途中での大きな設計変更はありませんでした。初めての、ちょっとした変更です。
私は、家の設計は全くできませんので、夫に任せる以外ありません。
 

「今回、東の太い柱は打てないな。型枠をとっぱらって直さなくちゃならないから次回に打とう」
型枠の中はとても複雑なことになっています。やっと型枠どうしを結合させ、垂直水平を出してパイプで固定させたものをはずして、鉄筋も切ったり足したりして手直しするとなると、時間がかかりそうです。
「他にも柱の修正はあるの?」
「ちょっとな。簡単だよ」
夫が簡単というものは、私にとってはいつも面倒な、やりたくないことです。


というわけで、この寝っ転がっている柱は、鉄筋を切り、曲げたり入れ直したりして、仕切りをつくり、短くなりました。空いているところ分短くしたのです。

この柱は、高いわりに複雑な形をしているので、コンクリートが入りにくいだろうと、寝かせてつくってから後で立てるという代物です。


前は、何とも思っていませんでしたが、怪我をして以降、5キロ以上のものを持ってはいけない身になってからは、この柱を立てることがひどく大変なことに思えてきました。
「柱をたてるの、重いでしょうね」
「まあな」
チェーンブロックを使って二人で持ち上げる予定でつくったのですが、 300キロくらい、あるいはもっとになるかもしれません。


その柱を立てる穴です。これはもうコンクリートで深くつくってあるので、この中に、寝かせてつくろうとしている柱を落としこみ、垂直にしておいてコンクリートを流し込んで固定します。


立ててつくった柱は、高さを詰めました。
型枠だけではなく、中の鉄筋も切ってから、垂直に立つように固定し直しました。


垂直基礎のあたりは準備万端です。


コンクリートの基礎に木の土台を固定するアンカーボルト。専門家はどうやって立てているのかいざ知らず、我が家ではいつもこんなふうに吊り下げています。


打ち終わると、こんなふうになります。


こちらは、これから柱を立てるところの水平基礎。
 

作業棟だけでなく、門を建てるところの基礎も一緒に打ちます。


あっちこっちに、ちょこまかちょこまと、型枠が分散しています。いったい、何ヶ所で、コンクリートを打つことになるのでしょう。
数えてみたら、24ヶ所でした。



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