近くに住む有機農家のこうじさんが、自力で家をつくっています。モデルハウスからもらってきたシステムキッチンの配水管のつなぎのことで、夫が相談を受け、実際に見ないとわからないということで、見に行きました。
この前来たのはいつだったかしら?
そのときは屋根と柱だけでしたが、壁を貼り、窓も入って、とってもおしゃれな家が出現していました。 奥に見えるのが今住んでいる、やはり手づくりの小屋です。
縁側の柱を乗せる基礎のコンクリートがユニーク。
こうじさんだけでなく、友人の大工さん夫婦のSさんも手伝っているようですが、知っている有機農家たちのやはり手づくりの家に比べると、ずっと手が込んでいます。
松の梁は、こうじさんのお祖父さんの家の梁を、解体して運んで、ずいぶん前からたいせつに取っておいたものです。
しっくいは、お連れ合いのかなこさんが塗ったそうです。
とってもきれいに塗れています。
そして、すごいのが、水システムです。
沢の上流から水を引いているのですが、いったん裏山に設置したタンクにためます。配管は、接続部品の関係で、なかなか斜めにできないので、パイプを階段状につくっているのが、おもしろいところです。
それを、家の脇のタンクに導き、この水から配管して、生活水として家の中で使います。
沢の水を引くと、止めずに流しっぱなしにしなくてはなりません。
そこで、このタンクから溢れた水をそのまま捨てずにもう一度、下の方に設置したタンクに入れて使います。
土の上に白く見えるのは、散った山桜の花びらです。
こうじさんはここに住みはじめるとき、八郷じゅう歩いて、景色の気に入ったところを見つけ、
「ここの地主さんは誰ですか?」
と集落でたずね回り、地主さんを見つけて土地を借りる交渉をしたという逸話の持ち主です。
室内から、眼下には自分の田んぼが見え、その向こうに丘や山々が重なって見え、一番奥には筑波山が見える、最高の景色ですが、写真を撮り忘れてきて残念でした。
我が家は標高90メートルですが、こうじさんの家は標高150メートル、ちょっと景色が違います。
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