昨年初節句だった家に、鯉のぼりを見に行ってみました。
この家の竿の先には、私が八郷に来てから、憧れにあこがれていた、竹細工の飾りがついています。これは茨城、福島の太平洋側だけに見られる(見られた)、「籠玉」というものです。
籠玉については諸説ありますが、折口信夫の「髯籠の話」によると、神を下ろすための依代としてこの籠を用いているそうです。そして、玉の籠の目で、邪気を睨み返し、追い払うとしています。
何度見ても、素敵です。
昨年、見ず知らずのこの家で新しい籠玉を見て、どこで手に入れたのか聞くと、近くの町にある人形店の名前を教えてくれました。
その店に、電話してみたら思った以上の値段、いったんあきらめたものでした。
ところが最近、つくっている方のお名前と、住んでいる集落の名前がわかりました。この道60年という籠師さんで、籠玉をつくるのは、大きいものより小さいものの方が難しいのだそうです。曲がり方が強いので、ひごのつくり方が難しいのでしょうか?
今度、ぜひ訪ねて行ってみたいと思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿