2017年4月9日日曜日

「植物の繊維から糸を作る」、一日目


手仕事ワークショップ2017 植物の繊維から糸を作る」の一日目が終わりました。
参加者たちは、7、8人、手仕事は一人でやるより大勢の方が楽しいことを実感しました。


まず、からむしの繊維を一かたまりずついただきました。
もう下ごしらえしてあるというか、育てたからむしの皮をはぎ、表皮をこすり取って繊維だけにしたものです。


裂く前に、それを左手に取り、小分けしながら指に巻いて、小分けしたものを順番に取り出しやすくします。この作業は、「手がらめ」と言います。
こうすると、裂くときに、裂いたものと裂く前のものがごちゃごちゃにならないよう、少しずつ裂くことができます。


つくった「手がらみ」を、裂く前に水に浸して柔らかくします。


爪を上手に使いながら、欲しい太さに裂きます。
裂き終わった繊維は、指と指の間に挟んで、まだ裂いてないものと分けておきます。


一かたまりすべて裂き終わったら、手を持ち替えて、からむしの「頭(実際は根に近い方)」も裂きます。

いよいよ、糸づくりのクライマックスの苧績み(おうみ)です。裂いた繊維をつないでいきます。
とっても面白かったのだけど、夢中になって手が離せなかったので、写真がありません。
短い繊維をどうやって長くつなぐのか、これまで解説図をみても動画を見てもよくわかりませんでしたが、実際やってみて、やっとわかりました。
「百聞は一見に如かず」でした。

今日、撚りをかけて糸にします。 


さて、からむしとは別に、昭和村のとあるおうちに、乾燥したまま残っていたという、麻の苧引き(おびき)も体験しました。
 

水に浸しておいた麻は、まず一部をぺきぺきと折って、そこに指を入れて皮をはぎます。


40年も前の麻だというのに、つややかな繊維がとれます。


それを、再び水に浸しておいてから、いよいよ苧引きです。


しかし、苧引きは難しかった!
油断して力を入れると、繊維まで切れてしまいます。


残った苧がら(おがら)は、糸巻きの芯にするそうです。


いよいよ今日は、糸づくりです。






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