織り手から遠いのはこれから織る経糸(たていと)を巻く棒、手前は、織りあがった布を巻き取る棒です。
地下室に十年以上入れておいて、湿気とカマドウマの排せつ物で汚れた織り機をきれいにしていますが、これから織る経糸を巻く棒は、経糸を結びつける棒と紐ごと洗いました。
紐が、あまり汚れてなかったのです。
でも、布を巻きとる棒の紐は汚れていたので外して洗濯しました。
さて、紐を通そうとしたら、穴が小さすぎて、しかも穴の長さが長いので、目打ちで押し込んでも、木綿の紐が通りません。
そこで、その昔F先生から聞いた、ノルウェーの知恵を思い出しました。蝋引きするのです。
ろうそくを削って空き缶に入れ、火にかけて溶かします。それに紐を浸してまっすぐにして冷まします。
これは本来、穴を通すためでなく、木綿の紐の切り端をほどけにくくすると同時に、伸縮を止めて使いやすくする方法ですが、穴通しにも使えそうです。
いい調子、蝋引きした木綿糸は固くなりました。紐先を切って整えます。
目打ちもキリも不要、細い穴に簡単に通りました。
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