2019年6月8日土曜日

レコードジャケット

「おい、これは捨てていいのか?」
門のところに積み上げてあった夫の書類の箱の中から出てきたのは、私のレコードでした。
「一応、とっとく」


レコードプレーヤーを買って聞くほどの気持ちはありませんが、レコードジャケットを見ているだけで、中の曲が収録されている順番に飛び出してくるようです。
そしてつくづく、30センチ四方のレコードジャケットに、当時はずいぶん意匠を凝らしていて、おしゃれだったんだなぁ、と感心してしまいます。


このジャケットは、裏も表も白一色です。
でも、表には艶消しのインクで、
 

名前が印刷されていて、見る角度によって浮かび上がってきます。
もっとも、その昔は地がこすれてなくてもっとつやつやしていて、字も今より目立っていたかもしれません。


情報は、満載すればいいというものではなかったのでしょう。
これも裏はグレー一色だけ、表には顔がついています。


「赤い鳥」は、1974年に解散しています。
 
 

ビートルズは1970年に解散してしまいましたが、1975年には、ジョン・レノンも健在でした。


ポール・マッカートニーの「BAND on the Run」は、レコードが失われてジャケットだけ残っていました。
子どもたちはビアフラの子どものように見えます。ビアフラ戦争は、1970年には終結していますが。


1979年発売のレコードから、ジャケットにさらにビニールのカバーをつけています。それまではなかったのです。
CDが発売されるのは、1980年代に入ってからです。






 

2 件のコメント:

昭ちゃん さんのコメント...

 春姐さん
懐かしいL盤ですね全部処分
アンプは本箱になっています。
タクローやサイモンいろいろあったなー
 いまは欲しい曲をCDでお助けが探してくれます。

さんのコメント...

昭ちゃん
当時は、レコードからCDへの移行は音の進化、手間の進化と思っていましたが、今見ると、レコードとCDはまったく別ものに思えます。
CDはプラスティックの箱に入ったただの便利なものですが、レコードは世界観を持った紙のケースに入れられた芸術品みたいです。
それに、当時の物価のわりには高額なものでしたね。友人でモダンジャズのレコードの収集に生活を掛けていたようなのがいました(笑)。
うちではレコードも段ボール箱に入ったままでしたが、CDなんぞ、すぐどこかに行って見えなくなってしまいました。なにせ、小さいから(笑)。