2024年11月8日金曜日

ドゴンの籠


アフリカ雑貨の店で、長く売れてなかったマリ共和国のドゴンの籠がありました。ときおり眺めて、2年くらい逡巡した結果、本ものを見てみたくなり、買ってしまいました。
ドゴン人は、ニジェール川に面したバンディアガラの断崖に住む人たちで、雨季にはトウジンビエ、トウモロコシ、稲などを栽培します。


この籠は穀物を入れるための籠で、「水草」と、小枝、蔓、木の繊維、それにビニールでできています。


補強と装飾のため、籠の上下に小枝を割ったものを巻きつけている白いのがビニールです。


外側はともかく、内側はビニール紐が長く出過ぎているところもあり、引っかけたりしないかちょっと心配です。


底は水草を縦と横に並べて重ねて蔓(繊維?)で綴って、二重にして強度を出しています。


ただ、外側から見ると「足」をつけてないので、毎日使っていると、水草を綴っている繊維が擦り切れてしまいそうで、ちょっと心配です。


ブルギナファソの籠のように足がついていれば、安心して使えるのに...。


驚いたことに、水草を並べて、3カ所、4カ所、縄で綴っているだけでなく、薄くて幅広の水草の葉、あるいはトウモロコシの皮のようなもので編んでありました。色がほとんど同じなので、肉眼ではあまり気づかないほどですが、写真に撮ってみると、編んでいるのがよくわかります。
葉っぱかな? 葉っぱだとすると、盛り上がった線が葉脈なのかもしれません。


さて、ドゴンの人々がどんなところに住んでいるか、1960年代ガーナにいたときに、『Architecture Without Architect』(建築家なしの建築、Bernard Rudofsky著、1964年)を見せてもらったとき、度肝を抜かれた建築の一つにドゴンの住処がありました。彼らは外敵から身を守るためか断崖に家をつくっていて、住居と穀物蔵は密集していて、すごい景観をつくりあげていました。


近づいて見ると、家は泥でできていて、壁を立ててから木を組んで泥で屋根を乗せ、穀物蔵には草か穀物の残滓で編んだとんがり屋根を乗せています。


そして、写真の一部を切り取って見ると、屋根の上に男性(おそらく年配の人)がいて、道には少なくとも4人の子どもたちの姿が見えます。

マリの古い都トンブクトゥとともにドゴンの村はあこがれの地でしたが、訪ねることはかないませんでした。










2 件のコメント:

hiyoco さんのコメント...

タママルはこの籠たちに入ることはありますか?

さんのコメント...

hiyocoさん
開いた戸棚の中とか、箪笥の上とか高いところは好きですが、また、段ボール箱には転がっていると1回は入ってみますが籠にはあまり入らないです。
寒くなったので、昨日は低い位置にあったヒーター入りの箱をつくりなおして、彼らを無理やり入れてみたりしたのですが、夜中に見たら入っていませんでした(笑)。犬はその点、こちらが望むように行動しますが、猫は全然です。いつも同じ場所にいるということもないし...。