ハーブチョッパー、泡立て器、のし棒、ヨーロッパの代表的な台所道具たちです。
たくさんの家に、そろっていたに違いありません。
ハーブチョッパー、イタリア語ではメッツァルーナは、日本ではなじみの薄いものですが、生のハーブをよく使う地中海のまわりの地域では広く使われています。
この、エルサレムの市場で買ったポルトガル製のハーブチョッパーは、刃はへなちょこ、柄はプラスティックという安ものですが、こんな安物が出回っていること自体、ハーブチョッパーがとても普及しているということに他なりません。
事実、私がこれを買ったのは、パレスティナ人のお宅で使っているのを見かけて、関心を持ったからです。
ハーブを刻むだけですから、刃のできが悪くて、切るというより押しつぶすようでも、かえって香りが匂い立ちます。
一番上の写真より、少し小ぶりのものたちです。
どちらも、ハーブチョッパーと泡立て器はイギリスの古い道具ですが、柄の赤いのし棒は私が長く使っているもの、柄が赤くないものは夫の母が使っていたもの、たぶん日本製だと思われます。
そして、これはアメリカ製、1940-60年代のものです。
轆轤仕事が素敵で、のし棒には、バラの浮き彫りまでついています。
じつは、実用品と比べてみると この小ささ、ままごと道具でした。
その昔、アメリカ映画で見る生活は、想像さえつかない別世界のものでした。それが、今ではどこの国の台所を見ようと、そう違いがありません。
地球はずっと小さくなってしまったものです。
2 件のコメント:
楽しいトリックでした。考えましたよ、バラの模様を見て。バラの焼き柄が浮き出るんだろうかと(笑) バラ以外の、のし棒2本持っています。どちらも、ここで買いました。
bluemoonさん
普通のし棒に模様なんか描いてないですよね。あるとしたら模様が彫り込んであるもの。のして切って、クッキーなど焼くのでしょうね。
子どもが小さい頃、お菓子などはほとんど手づくりでしたから、パンもつくっていましたから、のし棒の出番も多かったのですが、息子たちが小学生のころバンコクに移り住み、入った学校にカフェテリアがあり、ハンバーガーなどお昼に買って食べるようになり、息子たちの食生活は一変し、私も何もつくらなくなりました(笑)。
というわけで、のし棒はチャパティー用とか、餃子用とかいろいろあるのに、餃子は冷凍ものを食べているし、どれも出番がありません。
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