2021年5月31日月曜日

またまた染料ビン

ふっふっふ、またまた染料ビンです。


デッドストックのみやま染2本、空っぽのみづほ染料、そして中身入りの桐山染料と平和染です。


みやま染の空きビンはこんな感じですが、ビンだけでは詳細などわかりませんでした。


しかし、デッドストックともなると、詳細がわかります。ビンに説明書を巻いて、さらにその上から薄いセロファンか薄紙で包んで、それにラベルを張ってあります。左のアイ鼠色のビンのセロファンの方は劣化して、ところどころ破れてコルクの蓋も見えています。
酸性染料は毛、絹、モスリン染用、動物繊維だけが染められる染料です。


ラベルの裏側、説明書の見えているところに、
發売本舗 ミヤマ商店家庭染料部
名古屋市中區老松町六丁目
そして電話番号が書いてあり、定價参拾銭と書いてあります。
1本だけばらして説明書を取り出してみようか、それともこのままにしておこうか悩ましいところですが、開いてみても使用方法が書いてあるだけだと思われるので、そのままにしておきます。
当然ながら、現在の中区には、ミヤマ商会はありませんでした。名古屋は、1942年から45年まで繰り返し空爆が行われたので、そのときミヤマ商会も、焼失したものと思われます。


みづほ染料は初めて手にしました。長四角いビンです。
ラベルには、混織、焦茶と書いてありますが、混織とは別材料の糸を織り合わせたもの、混織の布はどんな風合いなのか、それをきれいに染めることができるのか、想像がつきません。動物繊維より植物繊維は染まりにくいということがあるし、染め方も違ったりします。
ちなみに、現在2種類以上の材料を合わせて布をつくるときは、混織ではなく混紡で、糸の段階で混ぜ合わせています。

文化的行動部〇●さんのブログより

みづほ染料については、文化的行動部〇●さんのブログに詳しく載っていました。
そして、文化的行動部〇●さんのブログを見て、混織とは、絹、木綿、人絹、スフ混織であることがわかりました。
どんな布なのでしょう?
動物繊維の絹だけが染まって、植物繊維の木綿、人絹、スフ部分は染まらず残ってしまって、まだらになるなんてことはなく、きれいに染まったのでしょう。
興味津々です。


文化的行動部〇●さんの、みづほ染料の茶色いビンの蓋はブリキ製で、見事に錆びていますが、アルミの蓋は、とってもきれいです。


中身入りの桐山染料には、ラベルが残っています。
桐山染料には、『桐山染料による染直し手引標本』(桐山染料本舗技術部、発行年不詳)、『桐山染料 家庭染色便覧』(昭和8年刊行)などの冊子があり、看板もたくさんあったし、販売・普及にとても熱心な会社だったことがわかります。


ベークライトの蓋には、残念ながら豆奴のロゴはありませんでした。


ビンの底には、OKの文字がありました。


最後は平和染です。染料ビン図録にない名前の染料ビンです。
名前からして、もう戦争はこりごりの、敗戦後のビンではないかと思います。


ブリキの蓋が錆びているので、最初は「土にでも埋もれていたのかしら」と思いましたが、文化的行動部〇●さんのブログの写真を見ると、箱に入っていただけで錆びているので、これも湿気たところに置いてあっただけなのでしょう。


ビン底には、意味不明ですが、2つの突起がありました。






 

2021年5月30日日曜日

お雛三昧


しばらく前、といっても5月の骨董市で、水屋さんの店先にお雛さまが並んでいました。
江戸時代のお雛さまばかりです。


当時の庶民は、絹どころか木綿さえ着られなかった人たちもいたというのに、お雛さまたちは絹の衣装をまとっています。


この日はかなり強い風が吹いていて、背の高い五人囃子2人はひっくり返っていたほどでした。起こしてもすぐ倒れそう、1人は起こして写真を撮りましたが、1人はひっくり返ったままです。
20センチもあるような大きな五人囃子ですから、もし内裏さまや三人官女など全部が揃っていたらどんなにか豪華で、そして場所を取ったことでしょう。

話が変わりますが、水屋さんのお雛さまに出逢う少し前に、土のお雛さまを手に入れました。来年の桃の節句に紹介しようと思っていたのですが、水屋さんの店先でもお雛さまに出逢ったことだし、何だかお雛さま気分。季節外れですが、紹介します。


青森県弘前市の下川原(したかわら)土人形のお雛さま12人揃い、5代目の高谷充治さん(1919-1997年)の作です。
下川原土人形は、1810年(文化7年)に、津軽藩主の津軽寧親が、藩の産業振興のために筑前の陶工高谷金蔵を招いて下川原に窯を築き、陶工たちの冬の副業として人形をつくることを奨励したのが始まりとされています。
下川原土人形は全体に小ぶりで、その多くが笛になっているのが特徴です。土笛は、子どもが土を舐めると虫封じに効くとして、喜ばれました。
このお雛さまも、全員が笛になっています。


お内裏さま。
女雛の袴が、一番最初の江戸時代のお雛さまの袴と酷似しているのが面白い。


三人官女。
学生時代に、友人2人と東北を旅し、そのおりに弘前にある下川原土人形の窯元を訪ねたことがありました。5代目の充治さんは、大正9年生まれで私の父母と同世代。そのときお会いしたのは、充治さんだったか、あるいは4代目の徳治郎さんだったのか、今となってはわかりません。


笛はどれもよい音がします。


右大臣と左大臣。
胸の梅鉢の紋は、ちょっと天神さまを思わせます。そして、虎の上に座っているので、加藤清正をも思わせます。
何か謂れがあるのでしょうか?



五人囃子。
今は7代目の高谷智二さんが土人形の制作を続けていらっしゃいます。
7代目は、雛15人揃いとして三仕丁もつくっていらっしゃるようですが、5代目は三仕丁はつくらなかったのか、12人揃いです。


7代目が型おこしをしているところ


RAB青森放送のサイトから、7代目の制作風景の動画を見ることができます。







2021年5月29日土曜日

カルーセル


Churchill's Confectioneryのお菓子缶、ネットで見ると、まぁ賑やかなこと、お菓子缶はもういらないのに、やっぱり買ってしまいました。


もともと、蓋が尖ったこの形の缶は回転木馬を表現するためにつくられたもの、


観覧車缶や塔缶などもあります。
郵便ポストとか、電話ボックスも面白い。


同じ形の缶で、ウッドランド・フェアという、動物がいっぱいの缶(中身はショートブレッドでこっちの方が美味しそう!)もありましたが、この形だとやはり回転木馬でしょう。


中は、ファッジとトフィーの2種類が入っていますが、日本の過剰包装に慣れた目には超潔いパッケージ、これくらいで十分と思わせるものでした。


理解できなかったのは、回転木馬の描き方が素晴らしいのに、蓋に描いてある野生動物の絵が、変すぎることでした。
この絵はカバでしょうか?カバだったら、カバコレクターのヒポミさんに教えてあげたいところですが、左端のカバなんて、どう見ても変です。
一番上の写真はワニとわかりますが(恐竜とかトカゲに見えなくもない)、漫画にしているわけでなく、リアルっぽく描いているのに変だし、シマウマ、ライオンらしきもの、よくわからない鹿のようなものなど、どれも変でした。

夫は血糖値が高い。超甘いファッジやトフィーを人に勧めるのもいかがなものか。というわけで、中身は一人で時間をかけて食べるつもりです。





 

2021年5月28日金曜日

庭仕事が進んだ

しばらく前から、刈り払い機が1台壊れています。
刈り払い機の心臓であるキャブレーターが傷んでいて(弁が甘くなっているらしい)、燃料がうまく補充されず、エンジンがかかっていても刃が回りません。私が使っているのは最新の機種からすると2代ばかり前のモデルですが、キャブレーターを取り替えるとなると高額で、いっそ新しいのを買った方がいいということになります。
そのため、修理屋さんのご厚意で、いつか誰かの同機種の刈り払い機が壊れて、その部品を取ることができたら交換してもらうということで、預けたままにしています。しかしそんな虫のいい話、「キャブレーターがいい状態なのに、使えなくなる」という刈り払い機が出てくるかどうかは、ちょっと疑問です。もう10年以上使っているのだから、新調しろというサインかもしれません。
故障している刈り払い機のほかに、エンジン式が1台と電池式1台あるので、今シーズンはその2台でやってみるつもりです。
そのため、紐刃にしていた刈り払い機を、金属の丸刃に付け替えて使っています。紐刃は硬いものや蔓っぽいものは苦手なので、主に据えるには無理があります。やはり一番使い勝手がいいのは、丸刃で、馬力の強いエンジン式ということになります。


しかし、金属の刃では、石の際まで刈れません。
そのつど丸刃を紐刃につけ替えればいいのですが、それも面倒。硬い篠竹も多いしと、鎌の出番です。


これです、これ!
鎌で仕上げると、すっきりします。


生垣の下も鎌を使うと、きれいになります。
左半分は草刈り前、右半分は草刈り後です。
「すっきりしたぁ」
と安心していると、すぐに草に覆われてしまうのですが。





2021年5月27日木曜日

屋根仕事

5月20日に集熱ガラス箱の設置方法を訊きに環境創機に行ってきました。
もともと、集熱ガラス箱は、ガルバリウム鋼板の屋根の上に乗せることを想定してつくられたもの、厚みのある瓦との取り合いはどうなるか、散々質問して、説明もしてもらったのですが、まだ完全に理解していないところがあります。
しかも、その昔母屋に集熱ガラス箱を乗せたときは、すでに箱に組んであるものを設置するという形でしたが、今回は現場で組まなくてはなりません。ガラスをはめるフレームだけは、寸法に切った部材として環境創機から手にすることができますが、浅いガルバリウムの箱を板金屋さんにつくってもらったり、ガラスはガラス屋さんに注文したりと、手間がかかります。
それでも、どう組むかはっきり理解して一歩を踏み出せば何とかなるのだろうけれど、聞いてきた知識をもとに、夫が図面を描いている今もグレーゾーンが残っていて、腑に落ちるまで、しばらくかかってしまいそうです。
そんなわけで、南側の屋根工事はちょっと足踏みしています。


これは、月曜日に終えた棟の下地づくりです。
東西に破風板を取りつけた後、断面が直角三角形になっている「ヨド」という材を、破風板から3センチ出して留めます。
写真の左の材は、長さを確かめるために置いてあるだけで、このあと、端を45度に留め切りしました。


横だけでなく、軒先にも3センチ出します。


垂木の下に見えるルーフィングが途中で終わっていますが、もう一度野地板を張ってルーフィングを敷くので、問題ありません。また、小さく張り出したこの屋根の軒下も室外なので、断熱材は入れません。


ヨドの上に、1段だけ野地板を張りましたが、南側の屋根がどうなるかまだ未定なので作業は中断して、この際、今年は行き届いていない庭仕事に精を出しています。




 

2021年5月26日水曜日

鳩サブレー


お土産に、鎌倉豊島屋の鳩サブレーをいただきました。


サブレーも嬉しいのですが、それ以上に嬉しいのが缶です。


鳩サブレーの缶は、幾つあっても邪魔になりません。
真四角な缶や丸い缶は、最初はいいなと思っても使い勝手が悪いのでうまく使いこなせないし、アルカディアのように蓋がこんもりとしている缶は、重ねられないので、自然に淘汰されてしまいます。


ちょっとブリキが薄くてへこみやすいのが難点、重いものを入れて重ねているので、ボコボコになってしまって、処分したものもありました。


鳩サブレーの缶は、サブレーの入っている数によって、缶の厚みが違うのですが、縦横は同じ大きさなので、重ねてしまうことができます。そこがまたいいところです。
願わくば、もっと頑丈にして、少々乱暴に扱っても形崩れしない缶になったら、もっと嬉しいのですが。





 

2021年5月25日火曜日

家庭染料

家庭染料の中に、その名もずばり「家庭染料」という名の家庭染料があると知ったのは、maicaさんのブログででした。


それで、このビンは、「家庭染料」の上に「丸に二」のマークがありますが、「家庭染料」という名前の家庭染料でしょうか。それともエンボスはありませんが、別の名前の家庭染料でしょうか?
まったくわかりません。


ネットで家庭染料を探してみると、インスタグラムに家庭染料とエンボスのあるビンがありました。
しかしこのビンにはキンペー染のエンボスもあり、「キンペー染という名の家庭染料」であることがわかります。
実際、maicaさんにキンペー染のビンをいただいていますから、これが「家庭染料」と言う名前の家庭染料でないことは確かです。
それにしても、このキンペー染のビンは泡がいっぱいで、素敵です。
というわけで、ここで話が逸れますが、


我が家のキンペー染、中身はさらさらですから、一旦空っぽにしてみることにしました。


ラベルが貼られているところは見えませんし、家庭の「家」、キンペーの「キ」などは、つぶれていますが、ブルーのビンと同じものであることがわかりました。
それにしても、気をつけて洗ったのですが、染料がラベルに染みてしまいました。


反対側の、大阪ー東京ははっきり見えます。

ブログ、「拾うたんじゃけえ!」より

ほかにも、家庭染料のエンボスが目立つビンがありましたが、これは「京美染」です。


そして本題、これが「家庭染料」という名前の家庭染料か、それとも別の名前を持っている家庭染料ビンなのか、今のところは謎のままです。