2025年11月2日日曜日

苔だらけ

庭の一部の陽の当たらない場所に苔が蔓延り、いっそ苔庭にしたいと思ったことがありました。ところが、その間から生えてくる草を抜こうとすると、苔はあっさりはがれてしまうのです。
それほどきれいに生やすのは難しいのに、苔は生えなくてもいいところにはあっという間に繁殖してしまいます。


作業棟の下屋の屋根の下です。タイルがいい感じに水を含むのか、苔だらけになりました。
しばらく前にすっかりきれいにしたのにと、ブログをひっくり返してみると、8月に苔を取り除いています。なんと数か月でまた苔だらけになってしまったのです。


夏は暑かったのに、秋には雨も少なかったのに、苔はへっちゃらです。

さて、この冬苔を取り除く時間があるかどうか? 秋になって、草刈りの頻度は減ったけれど、これからは落ち葉かきをしなくてはなりません。
落ち葉はそのままにしておけば、土のいい栄養になると信じていましたが、さび病などの菌が落ち葉の中でぬくぬくと越冬して繁殖するので、とくにコブシやトチの木の下は、きれいに掃き清めなくてはなりません。苔まで手が回りそうにありません。


タイルを敷いたころの写真と比べると、ジンジャー(奥、左)が貧弱なのがわかります。それもそのはず、昨年、イノシシに掘り返され、根を埋め戻すのが遅れたので、今年は勢いがなく、花も少ししか咲きませんでした。







 

2025年10月31日金曜日

人間って何?

 「最近、気がついたんだけど、人間は人口を増やさないという本能があるんじゃないかな。だから弱者をどんどん殺すような状況がいろんなところに現れている。戦争もそうだけど、排外主義もそう。これから参政党が伸びてきたら、きっと外国人は日本に来なくなるだろうね。そうすれば医療の現場とか老人ホームとかで働く人がいなくなってどんどんつぶれて、結果、社会的弱者である老人とか病人が淘汰されていくだろう。『だれ一人取り残さない社会を』なんて、幻想だよ」
と、福岡からきて3、4日泊まっている長男が言います。
「う~ん、きみの分析はあっているかもしれないけれど、あまりそんなことは大っぴらに言わない方がいいと思う。弱者はどんどん死ぬだろうなんて過激すぎる」

渋柿が、今年はKさんちには1つも生ってないし、うちは2つだけ、直売者で買いました。

さて、うららかな昨日、居間で日向ぼっこをしていた息子が、
「大きなスズメバチがいるよ。女王バチだ」
と言います。ガラス窓に張りついて、外に出たがっているのは確かにスズメバチ、私がハエ叩きを片手に駆けつけると、
「えっ、殺す気? 待って。おれが逃がすから」
と、息子。
「逃がす? 刺されたらどうするの!」
「大丈夫」
息子は慎重に窓を開け、無事スズメバチを誘導して外に逃がしました。

なんだ、スズメバチでさえ殺したくないのに、人がどんどん死ぬ状況を平気で見過ごすことができるはずがない、ちょっと安心しました。


弱者が大量に死ぬことによって、人口が減るので地球は汚染や資源の略奪を免れて、よい環境を取り戻すという摂理になっているのではないかと思い当たったという息子。頭の中で考えるのは自由だけれど、もしかしたらそうなるかもしれないけれど、生を受けたものはみんな幸せに生を全うして欲しいと、思わずにはいられません。
スズメバチを殺しかけた私ですが。






2025年10月30日木曜日

働き者

福岡県に住む長男が、10月29日と11月1日に東京で用事があるとのこと、飛行機代が節約できるからと、我が家に数泊して行くことになりました。


埃アレルギーの彼が来るときは、二階の小部屋の周辺の母屋(もや)や登り梁に掃除機をかけ、そのあと濡れ雑巾で拭いていましたが、今回は試しに母屋と登り梁にははたきを掛けて埃を落とし、ロボット掃除機を持ってきて働いてもらいました。


入り口から出て行こうとするロボット掃除機は、西アフリカの椅子で防ぎましたが、考えてみればドアを閉めて働いてもらえばよかった、すっかり忘れていました。


埃の写真なんてどうかと思ったけれど、これだけ拾ってくれました。
やっぱりたいした働き者です。





2025年10月29日水曜日

くも


昨日の雲。


昨日の電線。


電線巻きを利用したテーブルに張ったクモの巣





 

2025年10月28日火曜日

明かり


玄関に置いてあるのは家の形をした明かりです。


明かりの中には、ろうそく型のLEDライトが入っていて、上から押すと明かりが灯ったり消えたりします。


毎夜灯すわけではありませんが、通りがかったとき、気が向いたらぽちっと押すと灯って、光がゆらゆらと揺れます。


焼きものの箱は、四角でなくてっぺんを尖らせるだけで、誰もが家だと想像できてしまうのが面白いところです。そして、家から明かりが漏れているのを見ると、なんだか温かい気持ちになるのも面白いところです。









 

2025年10月27日月曜日

フクロウ、いろいろ

家を建設中のとき、ビニールハウスの仮設小屋に住んでいました。
外の音は筒抜け、鳥のさえずりがうるさいくらい、屋根にとまっている鳥のお腹を見上げることもよくありましたが、窓が二重サッシの母屋に移ってから、窓を閉め切っている秋から春にかけては、外の音は聞こえにくくなっています。
それでも虫の声も鳥の声も聞こえないわけではありません。春先は求愛の声がうるさいくらいだし、夜半にフクロウの声を聴くと、ほっとします。
そんなフクロウの人形、我が家には少しだけいます。


タイに住んでいた時、ビザ延長のためビルマに行く人たちに同行させてもらって行ったラングーンのお寺で出逢った張り子のフクロウたち、ビルマに張り子があるなんて知らなかったので大喜びしたものでした。
小さいのは木彫りです。


ひょうたんのフクロウ。どこ製からわからないけれど、南米、ペルーのあたりでしょうか。


タイの土産物の定番の漆塗りのフクロウ。タイでは北部のランナーと言われる地方でつくられていて、ビルマでもつくられています。


漆塗りのフクロウの容器を、何回か家族や友人へのお土産に買ったことはあったけれど、この小さいフクロウはどうしたものだったかしら? いつごろからか棲みついています。


インドネシアのバリのこれも土産物の定番のフクロウで、日本でもよく売られていました。頭に小さい穴が開いているので、キーホルダーだったものと思われます。


右の2つのフクロウもバリ製に見えますが、違うかもしれません。材質も何かよくわかりません。
小さいものが好きだった夫の母が遺したもの、孫の誰かのお土産だったのでしょう。


普段は別々の場所に置いていますが、こうして並べてみると、なかなかかわいいものでした。


 

2025年10月25日土曜日

マルの食事

 

猫の食卓(右の奥)はちゃんとありますが、タマとマルがそこで食べることはありません。
食事の用意をするとき、タマはたいてい台所に来て、「早く、早く」と急かすので、用意ができ次第その場に置いてやります。
ところがマルは遠くに座り込んだまま、そして座ったところが食べるところ、お風呂場の前で座っていたら、そこまで餌入れを持って行ってやらないと食べません。
そのマルがタマの食事に遅れること1時間、珍しく台所に顔を出しました。


餌の置き位置が悪かったので、座ったら座ったところから身体を動かさないマルは、身体を曲げて食べています。
不精なのか、細かいことは気にしないのか、いつものことです。


しかたなく、器を動かしてやると、身体がまっすぐになりました。
タマに比べて食が細いマル、それでもこのごろときどきお腹をすかして時間外に欲しがることがあり、そんなときは喜んで食べさせてやってしまいます。







2025年10月22日水曜日

スイカめに キエーロ取られて とほほのほ

生ごみ処理装置のキエーロの中がスイカ畑になってから、ときおりスイカの根を除けながら生ごみをキエーロに埋めていましたが面倒になり、最近は収集ごみに生ごみを混ぜていました。庭に埋めると、イノシシ、ハクビシンなどに掘り返される恐れがあるからです。
しかしそれでは何のためにキエーロを置いているのかということになるので、意を決してスイカと対決することにしました。


蓋を開けてみると、スイカの葉っぱや蔓が、びっくり箱の中身のように勢いよく飛び出してきました。元気いっぱいです。


しかも、実までつけています。


心を鬼にして、しかし、根はしっかり除けながら掘ってみると、大小の芋虫がいるわいるわ、気持ちよく暮らしているところを起こされた芋虫たちは、慌てて潜り込みます。


なんとか生ごみを埋めた後、葉を蓋で痛めないようにまとめて押し込んでから蓋をしましたが、スイカの苗も肥やしにして、一度土をしっかり混ぜる方がいいのだろうなとは思ったことでした。


その昔、加賀の千代女は、
「朝顔に つるべ取られて もらい水」
という句を残しましたが、私はといえば、
「スイカめに キエーロ取られて とほほのほ」
でした。






2025年10月21日火曜日

開いた!

ナンバンアカアズキの種を入れたビンの蓋が長く開きませんでした。
ナンバンアカアズキとビンを比べると、ナンバンアカアズキの方により思い出があります。なんとかして種を取り出したいものだと思い、しばらく前にガスコンロを弱火にした上にビンをかざし、回しながら温めてみました。


しつこくやっていたら、ピシっという嫌な音がしました。あぁぁ、ビンにひびが入ってしまいました。
もともと、ビンは捨てても種を助ける気でいたので、ひびも入ったことだし、金づちで割って種を取り出そうと思ったのですが、できたらガラスを飛び散らせたくない、種と混じらないように割るにはどうしたらいいかなどと考え、妙案がなかったのでしばらく放置していました。

すると、何で見たのか定かではないのですが、ガラスビンの蓋が開かないときは、方向を替えながら、蓋の突起をやさしく打ちつけてみるといい、という情報を目にしました。


割れて元々ですが、そっとやってみたら、あっさり蓋を取ることができました。
「あぁぁ、もっと早く知っていたらなぁ」
この手のビンはいくつか持っていますが、ときどき開きにくくなります。しかし、恐れることはなかったのです。


ひびの入ったビンは捨てないことにしました。
念のため、割れ目には瞬間接着剤を染み込ませておこうかどうか迷いましたが、いつでもできるからと、そのままにしてあります。


小さいナンバンアカアズキの入ったビンを、ビンの棚に戻してしまいましたが、いつでも種を取り出せるという安堵感、前とは景色がちょっと違って見えます。






 

2025年10月20日月曜日

馬人形


きむらさちよさんの干支人形です。


大きいのは艶なし、小さいのは艶ありでフェーブのイメージです。


私はきむらさんの人形は目力があるものが好きなのですが、最近はかわいい目をしたフェーブ中心につくられているようです。







 

2025年10月17日金曜日

虫に喰われていた!

居間の壁にいろいろな木の実を飾っていて、その下に歴代の犬猫の写真を飾っているのですが、そこにたくさんの粉が落ちているのを見つけました。
どれかが虫に喰われているのです。


ビンロウの種に触ると、種を通している紐が切れて、ばらばらと10個ほど落ちてしまったので、ビンロウが虫に喰われているとわかり、落ちた種も拾って、まとめて5日ほど冷凍庫に入れて虫を駆逐しました。
さて、どうやって復元しましょうか?


ジュートの紐で止めてあったので、ビンロウの種を1つ紐に通して、それを芯にぐるぐると巻いているジュートにくぐらせて、紐の片端にもう1つ通して結んで、つまり2個ずつセットにして綴じつけました。


一度は捨ててしまおうと思ったビンロウですが、外から見ると無傷なので、これ以上木くずが出なかったら飾り続けられます。


これまで、ナタマメの莢も飾っていたのですが、豆がいくつか落ちてしまったし、


以前はきれいな赤だったのに真っ黒に変色してしまったので、処分することにしました。


まだ赤色が残っていたのは、おそらく壁の方を向いていて光が当たらなかったであろう先端の豆だけでした。


もう一つの赤い豆は、ずいぶん前に莢から落ちたので引き出しに入れておいた豆、光を遮断していると、変色は最小限に抑えられるようです。

一番下のへこんでいる豆だけ捨てて、あとは引き出しに入れました。




 

2025年10月16日木曜日

夜の我が家


いつもは最小限にしか明かりをつけていない我が家ですが、先日は久しぶりに泊り客がいたので、あちこちをライトアップしました。
泊り客は作業棟の二階に寝袋で泊まっていただきました。


屋根の上の、ガラスのボウルが水玉になって光っているのを、注目する機会はなかなかありません。
楽しい遊びだったというか、力作ではあったのだけれど、お客さんたち誰も見てないだろうなぁ。


明るすぎて、イノシシも近寄らない夜でした。







 

2025年10月15日水曜日

唐津の砂糖菓子


ご近所のゆみこさんから、唐津曳山の金華糖、獅子頭と鯛をいただきました。
ゆみこさんは八郷の人ですが、お連れ合いが佐賀県の人、唐津に行った折に金華糖を見つけたと、お土産に買ってきてくださったのです。
唐津市魚屋町のお菓子屋さんの「篠原三松堂」でつくられたものです。

ゆみこさんのお話では、かつて石岡駅前にあったお菓子屋さんでは、招き猫の金華糖を売っていました。かわいいので、仕事帰りにときおり買ったそうですが、もしかしたらそれは、東京の墨田区でつくられた金華糖だったのかもしれません。モールの首輪をつけていた招き猫だったそうです。
石岡駅前の菓子店はなくなり、金華糖の招き猫を見なくなって残念と思っていたら、唐津で招き猫ではありませんが金華糖を見つけ、「懐かしい!」と買ってきてくださったのです。


砂糖は長崎にもたらされ、長崎から日本各地に広がったので、長崎に近い唐津では全国に先駆けて金華糖がつくられ、その名も「砂糖菓子」と呼ばれていました。


鯛は両面彩色してありますが。獅子頭は土人形をモデルにしたのか、後ろ側が彩色されていません。

東京の金華糖と金沢の金華糖を持っていた私ですが、ビニール袋に包んでいたにもかかわらずほとんどが退色してしまい、5年ほど前に思い切って処分したので、たくさんあった鯛の金華糖は失われてしまいました。
唐津の金華糖には底にシリカゲルが入れてあるので退色しないでしょうか? 消費期限は来年の3月となっています。


鯛は色もきれい、このまま退色しないことを願うばかりです。

現在金華糖がつくられているのは、東京都、石川県、佐賀県、そして新潟県です。


鯛などの金華糖は処分してしまったものの、招き猫の金華糖は、色あせても大事にとってあります。


そして、右の金華糖を模した土人形なら安心、いつまでも色褪せません。

なお唐津では、篠崎美製堂が、ウサギ、犬、ニワトリなどの金華糖をつくっていますが、どちらの店も招き猫はつくっていないようです。

余談ですが、私の小さいころ、結婚式で配られる菓子折りは金華糖ではなく練りきりでした。そして、砂糖菓子と言えば立体的になった金華糖ではなくて、羽子板とかしゃもじとか、わりと平らな板状のものだった、そして薄荷味だったような気がします。
例えば、広島県の宮島土産は、しゃもじの形をした薄荷糖だった気がしますが、三角形の薄荷糖と混同しているだけで、もしかしたら薄荷が入ってない砂糖菓子だったのかもしれません。